解析者: Jennifer Gumban   
 更新者 : Nikko Tamana

 別名:

a variant of Win32/Floxif.E (ESET-NOD32), W32/Fixflo.A.gen!Eldorado (FProt), W32/Floxif.E (Fortinet), Win32.Virus.Floxif.Chl (Tencent)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 システムへの影響:

  • マルウェアタイプ:
    ファイル感染型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ウイルスは、対象とするファイルの末尾に自身のコードを追加して感染活動を行います。 ウイルスは、上記ファイルにコードを挿入し、特定のファイル形式に感染します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  詳細

ファイルサイズ 74007 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2014年9月3日

侵入方法

ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ウイルスは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\{random file name}.sys - component used to delete running processes
  • {Drive letter}:\­pagefile.pif
  • {Drive letter}:\­autorun.inf

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

自動実行方法

ウイルスは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Windows
AppInit_DLLs = "{malware file path and file name}.dll"

ウイルスは、以下のサービスを追加し、実行します。

  • Service Name: KILLPRC
  • Display Name: KILLPRC
  • Start Type: SERVICE_DEMAND_START
  • Binary Pathname: "%User Temp%\{random file name}.sys"

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

他のシステム変更

ウイルスは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Windows
RequireSignedAppInit_DLLs = 0

ウイルスは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Windows
LoadAppInit_DLLs = 1

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

ファイル感染

ウイルスは、対象とするファイルの末尾に自身のコードを追加して感染活動を行います。

ウイルスは、上記のファイルにコードを挿入し、以下の拡張子を持つファイルに感染します。

  • EXE
  • DLL

ウイルスは、以下の文字列を含むフォルダには感染しません。

  • %Windows% and subfolders
  • {CD Drive Letter}

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

ダウンロード活動

ウイルスは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://www.ai{BLOCKED}.com/setup.exe
  • http://www.5is{BLOCKED}.com/setup.exe

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

その他

ウイルスは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。

  • www.baidu.com

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 11.126.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年9月3日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.127.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年9月4日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「PE_FLOXIF.SM-O」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

このマルウェアのサービスを無効にします。

[ 詳細 ]
  • Service Name: KILLPRC

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\{random file name}.sys - use ImagePath in KILLRPC service as basis
  • {Drive letter}:\pagefile.pif
  • {Drive letter}:\autorun.inf

手順 7

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services
    • KILLPRC

手順 8

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows
    • From: LoadAppInit_DLLs = 1
      To: LoadAppInit_DLLs = 0
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows
    • From: AppInit_DLLs = "{malware file path and file name}.dll"
      To: AppInit_DLLs = ""

手順 9

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows
    • RequireSignedAppInit_DLLs = 0

手順 10

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「PE_FLOXIF.SM-O」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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