解析者: Francis Xavier Antazo   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ファイル感染型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 ファイルに感染, インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ウイルスは、対象とするファイルのエントリポイントで確認したコードを上書きします。そして、その対象とするファイルにウイルス本体を追記します。なお、ウイルスが上書きしたコードは、ウイルス本体に保存されます。

  詳細

ファイルサイズ 613,376 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2015年8月2日

侵入方法

ウイルスは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ウイルスは、以下のファイルを作成します。

  • C:\test\xp.ini (encrypted copy of xp.dll)
  • C:\test\vista.ini (encrypted copy of vista.dll)
  • C:\test\7-32.ini (encrypted copy of 7-32.dll)
  • C:\test\7-64.ini (encrypted copy of 7-64.dll)
  • %All Users Profile%\Documents\print.dll ( copy of %System%\dllcache\user32.dll )
  • %User Profile%\Avast\winsta32.dll ( copy of %All Users Profile%\Documents\tempdel2014 )
  • %User Profile%\Windows Settings\winsta32.bat ( will load winsta32.dll using regsvr32.exe )

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)

ウイルスは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %System%\dllcache\user32.ini [encrypted copy of local user32.dll]
  • %Windows%\ServicePackFiles\i386\user32.ini [encrypted copy of local user32.dll]
  • %System%\user32.ini [encrypted copy of local user32.dll]
  • %Windows%\SysWOW64\user32.ini [encrypted copy of local user32.dll]

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

ウイルスは、以下のプロセスを追加します。

  • svchost.exe

ウイルスは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • explorer.exe
  • created svchost.exe

他のシステム変更

ウイルスは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\sr\Parameters

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Winodws\CurrentVersion\Explorer\
User Shell Folders

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\Current Version\Winlogon

ウイルスは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Shell = "Explorer.exe, %User Profile%\Windows Settings\winsta32.bat"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
User Shell Folders
Startup = "%User Profile%\Windows Settings"

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\sr\Parameters
FirstRun = 1

ファイル感染

ウイルスは、以下のファイルに感染します。

  • C:\test\xp.dll
  • C:\test\vista.dll
  • C:\test\7-32.dll
  • C:\test\7-64.dll
  • %System%\dllcache\user32.dll (if the affected system is 32 Bit)
  • %Windows%\ServicePackFiles\i386\user32.dll (if the affected system is 32 Bit)
  • %System%\user32.dll (if the affected system is 32 Bit)
  • %Windows%\SysWOW64\user32.dll (if the affected system is 64 Bit)

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

ウイルスは、対象とするファイルのエントリポイントで確認したコードを上書きします。そして、その対象とするファイルにウイルス本体を追記します。なお、ウイルスが上書きしたコードは、ウイルス本体に保存されます。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.750

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\sr\Parameters
    • FirstRun = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\mcirosft\Windows\CurrentVersion\Explorer\User Shell Folders
    • Start = "User Profile%\Windows Settings"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • Shell = "Explorer.exe, %User Profile%\Windows Settings\winsta32.bat"

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %All Users Profile%\Documents\print32.dll
  • %User Profile%\Avast\winsta32.dll
  • %User Profile%\Windows Settings\winsta32.bat
  • %All Users Profile%\Documents\Report\index.html
  • %All Users Profile%\Documents\Report\pic.jpg

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「PE_ELICOP.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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