解析者: Byron Jon Gelera   

 別名:

TrojanDownloader:JS/Swabfex.P (Microsoft); JS/TrojanDownloader.Agent.QJC (ESET-NOD32)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

  詳細

ファイルサイズ 8,088 bytes
タイプ JS
メモリ常駐 なし
発見日 2017年5月17日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %User Temp%\6322.DOC

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://{BLOCKED}ra.net/crmain.cd
  • http://www.{BLOCKED}imum.biz/nvidi.oct

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%\tmp702677.446

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

トレンドマイクロの製品では、ダウンロードしたファイルを以下として検出します。

  • TSPY_URSNIF.WMZ
    NOTE: The downloaded file may change depending on the server. As of this writing, this is the detection of the downloaded file.

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

トレンドマイクロの製品では、ダウンロードしたファイルを以下として検出します。

  • TSPY_URSNIF.WMZ
    註:ダウンロードするファイルは、サーバによって変化する場合があります。これは、2017年5月19日現在の検出名となります。

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • マルウェアは、自身の不正活動を実行するために以下のコマンドを利用します。
    %System%\cmd.exe /c echo aassyuKEasa & cmd /c echo 98i3yusdsdfd & cmd /c echo eval(/*11613*/unescape(WScript.Arguments(0))) > %User Temp%\6322.DOC & timeout 5 & wscript /e:jscript %User Temp%\6322.DOC {JavaScript code}

マルウェアは、Word文書ファイルに埋め込まれて侵入し、ユーザがクリックすると不正活動が実行されます。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.412.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年5月17日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.413.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年5月18日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %User Temp%\6322.DOC
  • %User Temp%\tmp702677.446

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「JS_NEMUCOD.ELDSAUFR」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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