JAVA_LOADER.HLL
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003
![](/vinfo/imgFiles/JPlegend.jpg)
マルウェアタイプ:
トロイの木馬型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
なし
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは実行すると、Oracleのソフトウェア "Java SE" および "Java for Business" のJava Runtime Environment (JRE)コンポーネントに存在する脆弱性を利用します。その結果、不正リモートユーザが、アントラステッドオブジェクトを介して任意のコードを実行することが可能となります。このアントラステッドオブジェクトの特定のメソッドは変更されていません。このアントラステッドオブジェクトはトラステッドクラスを拡張します。
セキュリティ対策の面からも以下の説明を参照してください。
- CVE-2010-0840(英語情報のみ)
上記の脆弱性を利用されると、マルウェアは、リモートサイトから不正なファイルをダウンロード、実行します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、以下のリモートサイトからダウンロードされ、コンピュータに侵入します。
- http://{BLOCKED}f.com/jwhqctcvbwgmh.jar
その他
このコードを分析した結果、マルウェアは、以下の機能を備えています。
マルウェアは、以下のクラスを含みます。
- a.class - detected as JAVA_LOADER.HLL
- b.class - detected as JAVA_LOADER.HLL
- kavs.class - detected as JAVA_LOADER.HLL
クラス "a.class"は、クラス "b.class" を呼び込み、実行するコードを含んでいます。"a.class"は、URLを"b.class"に渡します。"b.class"は、URLを復号し、そのURLからファイルをダウンロードし、実行します。以上の活動は、Oracleのソフトウェア "Java SE" および "Java for Business" のJava Runtime Environment (JRE)コンポーネントに存在する脆弱性を利用します。その結果、不正リモートユーザが、アントラステッドオブジェクトを介して任意のコードを実行することが可能となります。このアントラステッドオブジェクトの特定のメソッドは変更されていません。このアントラステッドオブジェクトはトラステッドクラスを拡張します。
セキュリティ対策の面からも以下の説明を参照してください。
- CVE-2010-0840(英語情報のみ)
上記の脆弱性を利用されると、マルウェアは、リモートサイトから不正なファイルをダウンロード、実行します。
対応方法
手順 1
Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「JAVA_LOADER.HLL」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 3
以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。
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