解析者: Jeffrey Bernardino   

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ハッキングツール

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。その理由として、ダメージ度や感染力、あるいは、その両方の脅威レベルの高まりが挙げられます。特にこのマルウェアは、Internet Explorer (IE)のゼロデイ脆弱性を悪用する不正なスクリプトを作成するために利用されます。この脆弱性の利用により、リモートコードの実行が可能になります。

マルウェアは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、脆弱性を利用して「ゼロデイ攻撃」を仕掛けます。

  詳細

ファイルサイズ 798,744 bytes
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年1月13日
ペイロード Creates malicious HTML files where another malware is embedded

侵入方法

マルウェアは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。

その他

マルウェアは、脆弱性を利用して「ゼロデイ攻撃」を仕掛けます。セキュリティ対策の面からもこの脆弱性に関する以下の説明をご参照ください。

マルウェアは、IEの脆弱性を利用するJavaScriptが組み込まれた不正なHTMLファイルを作成します。この脆弱性を利用することにより、感染コンピュータ上でリモートコードの実行が可能になります。組み込まれたJavaScriptファイルは、トレンドマイクロ製品では、「JS_ELECOM.SMA」として検出されます。

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
SSAPI パターンバージョン: 1.121.00
SSAPI パターンリリース日: 2010年11月9日

手順 1

Windows ME および XPユーザは、パソコンから不正プログラムもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsの検索機能([スタート] → [検索] → [ファイルとフォルダすべて] を選択)などを使用して、この「HKTL_ELECOM」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

手順 3

「HKTL_ELECOM」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  1. Windows 98/MEの場合、検出ファイルが、Windows のタスクマネージャに表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  2. 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「HKTL_ELECOM」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。ただし、念のため、隔離されたファイルを削除してください。詳しくは、こちらをご確認下さい。


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