解析者: David John Agni   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ハッキングツール

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

トレンドマイクロは、このプログラムをNoteworthy(要注意)に分類しました。

プログラムは、2015年1月初旬に確認された「Njw0rm」として知られるマルウェアのソースコードの公開に関連しています。

プログラムは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 593,526 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2015年1月19日

侵入方法

プログラムは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。

プログラムは、ユーザ定義のポートを傍受します。プログラムは以下の情報を監視します。

  • コンピュータ名
  • 国名
  • ファイアウォール
  • ハッキングした日
  • インストールされたセキュティ関連プログラム
  • インストールされたCPUおよびGPU
  • IPアドレス
  • マルウェアのバージョン
  • オペレーティングシステム(OS)のバージョン
  • リムーバブルドライブの存在
  • プロセッサID
  • 製品名、IDおよびキー
  • Random Access Memory(RAM)
  • ユーザ名
  • 感染コンピュータの感染ID

マルウェアは、以下の不正活動を実行します。

  • 「分散型サービス拒否(DDoS)攻撃」
  • コンピュータのシャットダウン、再起動、ログオフ
  • 受信箱を介してメッセージ
  • ビットコインのマイニング
  • http://www.{BLOCKED}equran.orgを開く
  • このプログラムの作成ツールによって作成されたワームのアンインストール
  • VBSファイルのワームを作成

作成されたマルウェアの動作は、作成ツールの定義されたオプションによります。

プログラムは、定義されたIPやポートに接続します。プログラムは、以下のいずれかの自身のコピーに誘導するショートカットファイルを作成します。

  • %User Temp%\{Install Folder}\{Install Name}-DoOoM.lnk
  • %Application Data%\{Install Folder}\{Install Name}-DoOoM.lnk
  • %User Profile%\{Install Folder}\{Install Name}-DoOoM.lnk

プログラムは、以下の場所のいずれかに自身のコピーを作成します。

  • %User Temp%\{Install Folder 2}\{Install Name}-DoOoM.vbs
  • %Application Data%\{Install Folder 2}\{Install Name}-DoOoM.vbs
  • %User Profile%\{Install Folder 2}\{Install Name}-DoOoM.vbs

作成されたマルウェアは、感染コンピュータ上で以下の活動を実行します。

  • 以下のプロセスを強制終了
    • SpyTheSpy.exe
    • TiGeR-Firewall.exe
    • bavtray.exe
  • 仮想環境下で実行されているかどうかを確認
  • コンピュータが起動する度に指定されたURLを訪れるショートカットを作成
  • 自身の隠ぺい
  • リムーバブルを介して拡散

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
SSAPI パターンバージョン: 1.585.00
SSAPI パターンリリース日: 2015年1月22日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「HKTL_DOOMWORM」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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