HackTool.MSIL.AutoKMS.PRK
HackTool:MSIL/AutoKMS (Microsoft); HackTool.MSIL.KMSAuto.dh (Kaspersky)
Windows
マルウェアタイプ:
ハッキングツール
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
はい
感染報告の有無 :
はい
概要
プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
詳細
侵入方法
プログラムは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
プログラムは、以下のフォルダを追加します。
- {hacktool path}\logs
プログラムは、以下のファイルを作成します。
- {hacktool path}\logs\{hacktool filename}.log -> contains activity log
- {hacktool path}\DM.bin
他のシステム変更
プログラムは、以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
PaintDesktopVersion = 0
(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)
その他
プログラムは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。
- 8.8.8.8
- www.google.com
プログラムは、以下を実行します。
- Capable of activating the following software:
- Microsoft Office 2010
- Microsoft Office 2013
- Microsoft Office 2016
- Windows XP
- Windows Vista
- Windows 7
- Windows 8
- Windows 8.1
- Windows 10
- Windows Server
- Uses the following host servers for activation:
- kms.{BLOCKED}oy.ir:1688
- zh.{BLOCKED}s.to:1688
- skms.{BLOCKED}s.net:1688
- 110.{BLOCKED}p.me:1688
- 3rss.{BLOCKED}p.net:20439
マルウェアは、以下のパラメータを受け取ります。
- /silent : Run in Silent Mode
- /backup : Make a tokens backup
- /status : Check current activation status
- /removewatermark : Remove watermark in previews editions
- /restorewatermark : Remove watermark in previews editions
- /?: display Help message
対応方法
手順 1
Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
変更されたレジストリ値を修正します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
- PaintDesktopVersion = 1
- PaintDesktopVersion = 1
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
- {hacktool path}\logs\{hacktool filename}.log
- {hacktool path}\DM.bin
手順 5
以下のフォルダを検索し削除します。
- {hacktool path}\logs
手順 6
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「HackTool.MSIL.AutoKMS.PRK」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください