別名:

Trojan:Win32/CoinMiner.QN!bit (Microsoft); RDN/Autorun.worm.gen (McAfee); HEUR:Trojan.Win32.Generic (Kaspersky); Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    仮想通貨発掘ツール(コインマイナー)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

コインマイナーは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 475,136 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2020年3月25日

侵入方法

コインマイナーは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

コインマイナーは、以下のプロセスを追加します。

  • cmd /c sc Create WebCliant binPath= "cmd /c start %Application Data%\Microsoft\Windows\desktop.vbs" type= own type= interact start= auto
  • sc Create ChannelRent binPath= "cmd /c start %System%\Com\vsx.vbs" type= own type= interact start= auto

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。. %System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

自動実行方法

コインマイナーは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\WebCliant
ImagePath = "cmd /c start %Application Data%\Microsoft\Windows\desktop.vbs"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\ChannelRent
ImagePath = "cmd /c start %System%\Com\vsx.vbs"

他のシステム変更

コインマイナーは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\WebCliant
DisplayName = ""

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\WebCliant
Start = "SERVICE_AUTO_START"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\ChannelRent
DisplayName = ""

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\ChannelRent
Start = "SERVICE_AUTO_START"

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850

手順 1

Windows XP、Windows Vista 、Windows 7、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「Coinminer.Win32.MALXMR.TIAOODDP」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\WebCliant
    • DisplayName = ""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\WebCliant
    • Start = "SERVICE_AUTO_START"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\ChannelRent
    • DisplayName = ""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\ChannelRent
    • Start = "SERVICE_AUTO_START"

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Coinminer.Win32.MALXMR.TIAOODDP」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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