解析者: Jay Bradley Nebre   

 別名:

Trojan:Win32/Occamy.C(Microsoft); Trojan-Dropper.Win32.Agent(Ikarus); a variant of Win32/TrojanDropper.Agent.SCL trojan(NOD32)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    仮想通貨発掘ツール(コインマイナー)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

コインマイナーは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

概要:プログラムは、コンピュータのCPUおよびGPUのリソースを利用して仮想通貨を発掘します。

  詳細

ファイルサイズ 1,634,984 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2019年3月8日
ペイロード ファイルの作成, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

コインマイナーは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

コインマイナーは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %Application Data%{8characters based from user name}.exe

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

その他

コインマイナーは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.99.49
  • lpp.{BLOCKED}y.com:443
  • lpp.{BLOCKED}h.com:443
  • lpp.{BLOCKED}o.net:443

マルウェアは、以下のパラメータを受け取ります。

  • -a, --algo=ALGO specify the algorithm to use( cryptonight, cryptonight-lite, cryptonight-heavy)
  • -o, --url=URL URL of mining server
  • -O, --userpass=U:P username:password pair for mining server
  • -u, --user=USERNAME username for mining server
  • -p, --pass=PASSWORD password for mining server
  • --rig-id=ID rig identifier for pool-side statistics (needs pool support)
  • -t, --threads=N number of miner threads
  • -v, --av=N algorithm variation, 0 auto select
  • -k, --keepalive send keepalived packet for prevent timeout (needs pool support)
  • --nicehash enable nicehash.com support
  • --tls enable SSL/TLS support (needs pool support)
  • --tls-fingerprint=F pool TLS certificate fingerprint, if set enable strict certificate pinning
  • -r, --retries=N number of times to retry before switch to backup server (default: 5)
  • -R, --retry-pause=N time to pause between retries (default: 5)
  • --cpu-affinity set process affinity to CPU core(s), mask 0x3 for cores 0 and 1
  • --cpu-priority set process priority (0 idle, 2 normal to 5 highest)
  • --no-huge-pages disable huge pages support
  • --no-color disable colored output
  • --variant algorithm PoW variant
  • --donate-level=N donate level, default 5% (5 minutes in 100 minutes)
  • --user-agent set custom user-agent string for pool
  • -B, --background run the miner in the background
  • -c, --config=FILE load a JSON-format configuration file
  • -l, --log-file=FILE log all output to a file
  • -S, --syslog use system log for output messages
  • --max-cpu-usage=N maximum CPU usage for automatic threads mode (default 75)
  • --safe safe adjust threads and av settings for current CPU
  • --asm=ASM ASM code for cn/2, possible values: auto, none, intel, ryzen.
  • --print-time=N print hashrate report every N seconds
  • --api-port=N port for the miner API
  • --api-access-token=T access token for API
  • --api-worker-id=ID custom worker-id for API
  • --api-id=ID custom instance ID for API
  • --api-ipv6 enable IPv6 support for API
  • --api-no-restricted enable full remote access (only if API token set)
  • --dry-run test configuration and exit
  • -h, --help display this help and exit
  • -V, --version output version information and exit

詳細:プログラムは、コンピュータのCPUおよびGPUのリソースを利用して仮想通貨を発掘します。その結果、感染コンピュータの動作が非常に遅くなります。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.864.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年3月8日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.865.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年3月9日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「Coinminer.Win32.MALXMR.TIAOODBP」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %Application Data%{8characters based from user name}.exe

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Coinminer.Win32.MALXMR.TIAOODBP」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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