解析者: RonJay Kristoffer Caragay   

 別名:

Virus:DOS/Bupt.BOOT (Microsoft); Boot.Bupt9146 (VBA32); Bupt (Sophos); Virus.Boot.Bupt (v) (Sunbelt); Virus.Boot.Bupt9146 (Ikarus); Bubj (McAfee); WelcomB.A (exact) (F-Prot); Virus.Boot.Bupt9146 (Kaspersky); WelcomB.A (Boot image) (BitDefender)

 プラットフォーム:

Windows, DOS

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    その他

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 フロッピーディスク専用ドライブ内に自身のコピーを作成

マルウェアは、1つあるいは複数の方法によりコンピュータに侵入します。

上記ファイルは、「マスター・ブート・レコード(MBR)」を上書きするデータを含んでいます。これにより、OSが起動する前にマルウェアが実行されることとなります。

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

  詳細

ファイルサイズ 1,474,560 bytes
タイプ DOS
メモリ常駐 はい
発見日 2015年9月18日

侵入方法

マルウェアは、以下の方法によりコンピュータに侵入します。

  • floppy disk drive

自動実行方法

上記ファイルは、MBRを上書きするデータを含んでいます。これにより、OSが起動する前に[MALWARE]が実行されることとなります。

バックドア活動

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

その他

マルウェアがコンピュータに侵入する方法は以下のとおりです。

  • フロッピーディスクドライブ

このウイルスは、フロッピーディスクのブートセクタおよびハードディスクのパーティションテーブルに感染します。感染したフロッピーディスクでコンピュータの起動操作を行うと、ハードディスクのMBRに感染します。このウイルスを実行するためにブートシーケンスを完了させる必要はありません。

このウイルスに感染したハードドライブでコンピュータを起動すると、ウイルスはシステムのプロセスに常駐し、ユーザのシステム操作を監視します。そしてユーザがアクセスしたすべての読み書き可能なフロッピーディスクのブートセクタに感染します。

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.750

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Master Boot Record(MBR)を修復します。

Master Boot Record(MBR)の修復:

• Windows 2000、XP および Server 2003 の場合:

  1. 最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したセキュリティ対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。
  2. Windows のインストール CD を使用して、コンピュータを再起動します。
  3. [セットアップへようこそ] 画面で、修復の R キーを押します。
    註: Windows 2000 の場合、R キーを入力後 C キーを入力し、[修復オプション]から[回復コンソール]を選択します。)
  4. 修復する Windows がインストールされているドライブを選択します(通常は "1" を選択します)。.
  5. 管理者のパスワードを入力し、Enter を押します。管理者パスワードがない場合は、何も入力せずに Enter を押します。
  6. コマンドプロンプトに、上記で確認したマルウェアが検出されたドライブ名を入力します。
  7. 以下のコマンドを入力し、Enter を押します。
    fixmbr <感染したドライブ>
    ※"fixmbr" と "<感染したドライブ>" の間に半角スペースを入れてください。
    ※"<感染したドライブ>" とは、このマルウェアが感染したブータブル・ドライブのことです。ドライブが特定できない場合、プライマリ・ブート・ドライブにあるマスター・ブート・レコードが上書きされている可能性があります。
  8. コマンドプロンプトに exit と入力し、コンピュータを通常どおり再起動してください。

• Windows Vista および 7、Windows Server 2008の場合:

  1. 最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したセキュリティ対策製品を用いてウイルス検索を実行し、検出したマルウェアのパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。
  2. Windows のインストール DVD を使用して、コンピュータを再起動します。
  3. 再起動するかどうかの確認画面が表示されたら、いずれかのキーを入力し、表示される指示に従います。
  4. Windows のインストール DVD によっては、インストールする言語の選択が必要になる場合があります。 Windows のインストール画面で、言語、ロケール情報およびキーボードの種類と入力方法を選択します。[コンピュータを修復する]をクリックします。
  5. [Windows の起動に伴う問題の修復用の回復ツールを使用します。]を選択します。オペレーティングシステム(OS)を選択し、[次へ]をクリックします。
  6. [スタートアップ修復]画面が表示された場合、[キャンセル]-[はい]-[完了]をクリックします。
  7. [システム回復オプション]メニューで、[コマンドプロンプト]をクリックします。
  8. 以下のコマンドを入力し、Enter を押します。
    BootRec.exe /fixmbr
  9. コマンドプロンプトに exit と入力し、Enter を押して、コマンドプロンプト画面を閉じてください。
  10. [再起動]をクリックし、コンピュータを通常どおり再起動してください。

• Windows 8、8.1、Server 2012 の場合:

  1. Windows のインストールDVDを使用して、コンピュータを再起動します。
  2. インストールDVDによっては、インストール言語の選択が必要な場合があります。その場合、Windowsのインストールウィンドウで、言語、ロケール、キーボードレイアウトや入力方法を選択します。[次へ]-[コンピューターの修復]をクリックします。
  3. [トラブルシューティング]-[詳細オプション]-[コマンドプロンプト]を選択。
  4. [コマンドプロンプト]ウィンドウで、以下を入力し、Enterを押します。
    BootRec.exe /fixmbr
  5. 上記で検出されたすべてのファイルについてこの手順を繰り返します。
  6. exitを入力し、Enterを押し、コマンドプロンプト画面を閉じます。
  7. [再起動]をクリックし、コンピュータを通常起動します。

手順 3

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BUPTBOOT」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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