更新者 : Arvin Roi Macaraeg

 別名:

Win32/Farfli.CJT trojan(NOD32); VirTool:Win32/CeeInject.TD!bit(MICROSOFT)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 113,664 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2019年5月28日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Program Files%\java.exe

(註:%Program Files%フォルダは、デフォルトのプログラムファイルフォルダです。C:\Program Files in Windows 2000(32-bit)、Server 2003(32-bit)、XP、Vista(64-bit)、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Program Files"です。また、Windows XP(64-bit)、Vista(64-bit)、7(64-bit)、8(64-bit)、8.1(64-bit)、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Program Files(x86)" です。)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • %system%\cmd.exe /c del {malware path and file name}.exe.exe.exe nul
  • %Program Files%\java.exe
  • %System%\svchost.exe -k WerSvcGroup
  • %System%\sc.exe start w32time task_started
  • %Program Files%\java.exe Win7
  • %System%\WerFault.exe -u -p 1784 -s 268

(註:%Program Files%フォルダは、デフォルトのプログラムファイルフォルダです。C:\Program Files in Windows 2000(32-bit)、Server 2003(32-bit)、XP、Vista(64-bit)、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Program Files"です。また、Windows XP(64-bit)、Vista(64-bit)、7(64-bit)、8(64-bit)、8.1(64-bit)、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Program Files(x86)" です。. %System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %All Users Profile%\Microsoft\Windows\WER\ReportQueue\AppCrash_java.exe_{random characters}

(註:%All Users Profile%フォルダは、ユーザの共通プロファイルフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users” です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData” です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Java(TM) Platform Sa 8.02
DisplayName = "Oracle Corporation"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Java(TM) Platform Sa 8.02
ImagePath = "%Program Files%\java.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Java(TM) Platform Sa 8.02
Start = "SERVICE_AUTO_START"

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Java(TM) Platform Sa 8.02

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\Java(TM) Platform Sa 8.02\MarkTime

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\Java(TM) Platform Sa 8.02\Description

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを改変します。

  • %System%\LogFiles\Scm\{random characters}

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\Java(TM) Platform Sa 8.02
MarkTime = "{date of execution}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\Java(TM) Platform Sa 8.02
Description = "Java(TM) Platform SE 8 Oracle Corporation"

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\W32Time
Type = "16"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「20」となります。)

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\LogFiles\Scm\{random characters}
  • %Windows%\Temp\WER{random characters}.tmp.WERInternalMetadata.xml
  • %Windows%\Temp\WER{random characters}.tmp.hdmp
  • %Windows%\Temp\WER{random characters}.tmp.appcompat.txt
  • %All Users Profile%\Microsoft\Windows\WER\ReportQueue\AppCrash_java.exe_{random characters}e\WER{random characters}.tmp.appcompat.txt
  • %Windows%\Temp\WER{random characters}.tmp
  • %Windows%\Temp\WER{random characters}.tmp
  • %Windows%\Temp\WER{random characters}.tmp

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.. %All Users Profile%フォルダは、ユーザの共通プロファイルフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users” です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData” です。)

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://cndns.{BLOCKED}s.org

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

<補足>
作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\LogFiles\Scm\{ランダムな文字}
  • %Windows%\Temp\WER{ランダムな文字}.tmp.WERInternalMetadata.xml
  • %Windows%\Temp\WER{ランダムな文字}.tmp.hdmp
  • %Windows%\Temp\WER{ランダムな文字}.tmp.appcompat.txt
  • %All Users Profile%\Microsoft\Windows\WER\ReportQueue\AppCrash_java.exe_{ランダムな文字}e\WER{ランダムな文字}.tmp.appcompat.txt
  • %Windows%\Temp\WER{ランダムな文字}.tmp
  • %Windows%\Temp\WER{ランダムな文字}.tmp
  • %Windows%\Temp\WER{ランダムな文字}.tmp

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.728.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年10月19日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.729.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年10月20日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

「BKDR_ZEGOST.SM45」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • Java(TM) Platform Sa 8.02
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\Java(TM) Platform Sa 8.02
    • MarkTime
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\Java(TM) Platform Sa 8.02
    • Description

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\Java(TM) Platform Sa 8.02
    • MarkTime = "{date of execution}"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\Java(TM) Platform Sa 8.02
    • Description = "Java(TM) Platform SE 8 Oracle Corporation"

手順 6

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\W32Time
    • From: Type = "16"
      To: Type = ""20""

手順 7

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\LogFiles\Scm\{random characters}
  • %Windows%\Temp\WER{random characters}.tmp.WERInternalMetadata.xml
  • %Windows%\Temp\WER{random characters}.tmp.hdmp
  • %Windows%\Temp\WER{random characters}.tmp.mdmp
  • %Windows%\Temp\WER{random characters}.tmp.appcompat.txt
  • %All Users Profile%\Microsoft\Windows\WER\ReportQueue\AppCrash_java.exe_{random characters}\WER{random characters}.tmp.appcompat.txt
  • %Windows%\Temp\WER{random characters}.tmp
  • %Windows%\Temp\WER{random characters}.tmp
  • %Windows%\Temp\WER{random characters}.tmp
  • %Windows%\Temp\WER{random characters}.tmp

手順 8

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %All Users Profile%\Microsoft\Windows\WER\ReportQueue\AppCrash_java.exe_WER{random characters}

手順 9

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_ZEGOST.SM45」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 10

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。マイクロソフト製品に関連したファイルのみに修復されます。このマルウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • %System%\LogFiles\Scm\0d9b5d92-3a22-486d-a887-3aa21597cf27


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください