解析者: Rika Joi Gregorio   

 別名:

Trojan:Win32/Sirefef.P(Microsoft), Trojan-Ransom.Win32.PornoAsset.bpwi(Kaspersky), a variant of Win32/Kryptik.ASKU trojan(Eset), Mal/ZAccess-AR(Sophos)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 178,688 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年1月19日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%\RECYCLER\S-1-5-18\${random}\@
  • %System Root%\RECYCLER\S-1-5-18\${random}\N
  • %System Root%\RECYCLER\SS-1-5-21-527237240-651377827-1801674531-1003\${random}\@
  • %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-527237240-651377827-1801674531-1003\${random}\N

(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\
CLSID\{fbeb8a05-beee-4442-804e-409d6c4515e9}\InprocServer32
{Default} = "%System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-527237240-651377827-1801674531-1003\${random}\n."

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{5839FCA9-774D-42A1-ACDA-D6A79037F57F}\
InprocServer32
{Default} = "%System Root%\RECYCLER\S-1-5-18\${random}\n."

(註:変更前の上記レジストリ値は、「%System%\wbem\fastprox.dll」となります。)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\
CLSID\{fbeb8a05-beee-4442-804e-409d6c4515e9}

HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\
CLSID\{fbeb8a05-beee-4442-804e-409d6c4515e9}\InprocServer32

HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\
Microsoft\Internet Explorer\Main\
featurecontrol

HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\
Microsoft\Internet Explorer\Main\
featurecontrol\FEATURE_BROWSER_EMULATION

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\
CLSID\{fbeb8a05-beee-4442-804e-409d6c4515e9}\InprocServer32
ThreadingModel = "Both"

HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\
Microsoft\Internet Explorer\Main\
featurecontrol\FEATURE_BROWSER_EMULATION
svchost.exe = 8000

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{fbeb8a05-beee-4442-804e-409d6c4515e9}\
InProcServer32
ThreadingModel = "Both"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"Apartment"」となります。)

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{fbeb8a05-beee-4442-804e-409d6c4515e9}\
InProcServer32
{Default} = "%System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-527237240-651377827-1801674531-1003\${random}\n."

(註:変更前の上記レジストリ値は、「%System%\SHELL32.dll」となります。)

マルウェアは、以下のレジストリキーを削除します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Enum\Root\LEGACY_BITS

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Enum\Root\LEGACY_SHAREDACCESS

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Enum\Root\LEGACY_WSCSVC

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Enum\Root\LEGACY_WUAUSERV

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\BITS

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\wuauserv

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\wscsvc

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://j.{BLOCKED}d.com

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.710.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年2月6日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.711.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年2月7日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CLSID\{fbeb8a05-beee-4442-804e-409d6c4515e9}
  • HKEY_USERS\.DEFAULT\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main\featurecontrol

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CLSID\{fbeb8a05-beee-4442-804e-409d6c4515e9}\InprocServer32
    • {Default} = "%System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-527237240-651377827-1801674531-1003\${random}\n."

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{5839FCA9-774D-42A1-ACDA-D6A79037F57F}\InprocServer32
    • From: Default = "%System Root%\RECYCLER\S-1-5-18\$082f346d1afdef957a415848b36bed23\n."
      To: Default = %System%\wbem\fastprox.dll
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{fbeb8a05-beee-4442-804e-409d6c4515e9}\InProcServer32
    • From: {Default} = "%System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-527237240-651377827-1801674531-1003\${random}\n."
      To: {Default} = %System%\SHELL32.dll
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{fbeb8a05-beee-4442-804e-409d6c4515e9}\InProcServer32
    • From: ThreadingModel = "Both"
      To: ThreadingModel = Apartment

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-527237240-651377827-1801674531-1003\${random}\@
  • %System Root%\RECYCLER\S-1-5-21-527237240-651377827-1801674531-1003\${random}\N
  • %System Root%\RECYCLER\S-1-5-18\${random}\@
  • %System Root%\RECYCLER\S-1-5-18\${random}\N

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_ZACCESS.BSF」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 8

以下の削除されたレジストリキーまたはレジストリ値をバックアップを用いて修復します。

※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみが修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\Root\LEGACY_BITS
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\Root\LEGACY_SHAREDACCESS
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\Root\LEGACY_WSCSVC
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum\Root\LEGACY_WUAUSERV
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\BITS
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\wuauserv
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\wscsvc


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