解析者: Christopher Daniel So   
 更新者 : Rhena Inocencio

 別名:

Trojan:Win32/Yoddos.A (Microsoft); Downloader (Symantec); BackDoor-DKA (McAfee); Backdoor.Win32.Yoddos.a (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 31,744 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年2月6日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\win32.exe
  • %System%\WinHelp{random number}.exe

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\win32
Type = "10"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\win32
Start = "2"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\win32
ErrorControl = "0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\win32
ImagePath = "%System%\win32.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\win32
DisplayName = "win32"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\win32
ObjectName = "LocalSystem"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\WinHelp{random number}
Type = "10"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\WinHelp{random number}
Start = "2"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\WinHelp{random number}
ErrorControl = "0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\WinHelp{random number}
ImagePath = "%System%\WinHelp{random number}.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\WinHelp{random number}
DisplayName = "Windows Help System"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\WinHelp{random number}
ObjectName = "LocalSystem"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\WinHelp{random number}
Description = "Windows Help System for X32 windows desktop"

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\win32

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\WinHelp{random number}

バックドア活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • v8ddos.{BLOCKED}22.org:9800
  • 5161.{BLOCKED}00.org:5161
  • 5162.{BLOCKED}00.org:5162
  • {BLOCKED}6.{BLOCKED}k.com:2016
  • {BLOCKED}9.{BLOCKED}8.108.238:2016

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
VSAPI OPR パターンバージョン 6.825.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2010年2月6日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • WinHelp{random number}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • win32

手順 4

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_YODDOS.SM」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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