解析者: Michael Cabel   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、システム情報を収集します。 マルウェアは、ユーザのキー入力操作情報を記録し、情報を収集します。

  詳細

ファイルサイズ 654,096 bytes
メモリ常駐 はい
発見日 2012年11月13日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動, キー入力操作情報の記録, URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %Application Data%\Microsoft\Windows\{Random File Name}.cfg
  • %Application Data%\Microsoft\Windows\{Random File Name}.xtr
  • %Application Data%\plugin.dat
  • %Application Data%\2.ico
  • %Current Folder%\plugin.dat
  • %User Temp%\winxp7
  • %User Temp%\winxp8
  • %Application Data%\Rood.3gp
  • %Application Data%\GDIPFONTCACHEV1.DAT
  • %User Temp%\2.ico
  • %User Temp%\.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。. %User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\IDF.exe
  • %Application Data%\Microsoft Word Update.exe
  • %Application Data%\tempp.exe
  • %Application Data%\winrar.exe
  • %Application Data%\smss.exe
  • %User Temp%\Microsoft Word.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。. %User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • brSTgHafH

マルウェアは、以下の通常のプロセスにスレッドを組み込みます。

  • %System%\sethc.exe

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

自動実行方法

マルウェアは、<User Startup>フォルダ内に、自身のコピーに誘導する以下のショートカットを作成します。これにより、Windows起動時に自身のコピーが自動実行されます。

  •         .lnk

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\WinRAR SFX
{Malware Path} = {Malware Path}

HKEY_CURRENT_USER\Software\XtremeRAT
Mutex = {Random Values}

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\qv1668809101y.oac

HKEY_CURRENT_USER\Software\IDF 23-9

HKEY_CLASSES_ROOT\he1779463363a.pqb

HKEY_CURRENT_USER\Software\yjudhfvjndghjghj

HKEY_CLASSES_ROOT\rz1263048663h.byi

HKEY_CURRENT_USER\Software\brSTgHafH

HKEY_CLASSES_ROOT\ep1839519877p.otz

HKEY_CURRENT_USER\Software\remote

HKEY_CLASSES_ROOT\pe1771047725g.bgt

バックドア活動

マルウェアは、以下のポートを開き、リモートコマンドを待機します。

  • TCP port 50001
  • TCP port 12001

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • {BLOCKED}3.no-ip.net
  • {BLOCKED}1.no-ip.net
  • skype.{BLOCKED}p3.com
  • {BLOCKED}f.blogsite.org
  • test.{BLOCKED}odem.org
  • {BLOCKED}2.no-ip.net

情報漏えい

マルウェアは、システム情報を収集します。

マルウェアは、ユーザのキー入力操作情報を記録し、情報を収集します。

情報収集

マルウェアは、以下のファイル内に収集した情報を保存します。

  • %Application Data%\logs.dat
  • %Application Data%\winxplog.dat
  • %Current Folder%\logs.dat
  • %Application Data%\Microsoft\Windows\{Random File Name}.dat

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.488.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年10月26日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.489.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年10月27日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • WinRAR SFX
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • XtremeRAT
  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • qv1668809101y.oac
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • IDF 23-9
  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • he1779463363a.pqb
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • yjudhfvjndghjghj
  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • rz1263048663h.byi
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • brSTgHafH
  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • ep1839519877p.otz
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • remote
  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • pe1771047725g.bgt

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\logs.dat
  • %Application Data%\winxplog.dat
  • %Current Folder%\logs.dat
  • %Application Data%\Microsoft\Windows\{Random File Name}.dat
  • %User Startup%\        .lnk
  • %User Temp%\2.ico
  • %User Temp%\.exe
  • %Application Data%\Microsoft\Windows\{Random File Name}.cfg
  • %Application Data%\Microsoft\Windows\{Random File Name}.xtr
  • %Application Data%\plugin.dat
  • %Application Data%\2.ico
  • %Current Folder%\plugin.dat
  • %User Temp%\winxp7
  • %User Temp%\winxp8
  • %Application Data%\Rood.3gp
  • %Application Data%\GDIPFONTCACHEV1.DAT

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_XTRAT.LTY」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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