解析者: Jaime Benigno Reyes   

 別名:

TrojanDownloader:Win32/Xpado.A (Microsoft), Trojan-Dropper.Win32.Sysn.qhq (Kaspersky), BackDoor-EKF.dr!5EDF4FC5577D (McAfee)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2013年7月26日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %User Temp%\~df4e74.pdf
  • %User Temp%\kb71271.log - deleted afterwards
  • {Current Folder}\ka4281x3.log - deleted afterwards
  • %Application Data%\Location\WindowsUpdate.exe - also detected as BKDR_XPADO.DO

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。. %Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\Location

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
WindowsUpdate = "%Application Data%\Location\WindowsUpdate.exe"

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Donwload and execute arbitrary file
  • Start a process, service and remote shell commands

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://{BLOCKED}.248.130/docs/index.jsp?/GAUV96.jsp?{encrypted stolen system information}

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Host name
  • IP number
  • Operating system
  • Time zone

その他

マルウェアが作成し、後ほど削除されるコンポーネントファイルは以下のとおりです。

  • %User Temp%\kb71271.log
  • <現在のフォルダ>\ka4281x3.log

マルウェアが作成し、このマルウェアとして検出されるコンポーネントファイルは以下のとおりです。

  • %Application Data%\Location\WindowsUpdate.exe

マルウェアが実行するコマンドは、以下のとおりです。

  • 任意のファイルのダウンロードおよび実行
  • プロセス、サービスおよびリモートシェルコマンドの開始

マルウェアが不正リモートユーザからのコマンドを送受信するWebサイトは以下のとおりです。

  • http://<省略>.248.130/docs/index.jsp?/GAUV96.jsp?<収集され暗号化されたシステム情報>

マルウェアが収集する情報は以下のとおりです。

  • ホスト名
  • IP番号
  • オペレーティングシステム(OS)
  • タイムゾーン

マルウェアは、作成された以下の無害なPDFファイルを開き、ユーザが正規のPDFファイルを開いたように装います。

  • %User Temp%\~df4e74.pdf

サイバー犯罪者は、不正なURLの "index.jsp?" の内容を変更し、他の不正なWebサイトへ誘導することが可能です。情報公開時現在では、マルウェアは無害なWebサイトへ誘導します。

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 10.178.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年7月26日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.179.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年7月27日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「BKDR_XPADO.DO」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • WindowsUpdate = "%Application Data%\Location\WindowsUpdate.exe"

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\~df4e74.pdf

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_XPADO.DO」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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