別名:

Backdoor:Win32/Vawtrak.F (Microsoft); Trojan-Ransom.Win32.Foreign.ledp (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 360,960 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年9月24日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Temp%\IjohPeccu

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
ItarAjkus = "regsvr32.exe %User Profile%\ItarAjkus\ItarAjkus.dat "

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{117A5899-70DC-4EA0-B35F-15F35AEF383F}

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{6DC27B69-71ED-4D68-A596-26246E600862}

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\CLSID\{117A5899-70DC-4EA0-B35F-15F35AEF383F}
#sd = "{random values}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\
CLSID\{6DC27B69-71ED-4D68-A596-26246E600862}
{70F02777-377A-401E-81D9-18A6337C4BAD} = "{random values}"

HKEY_CURRENT_USER\CLSID\{6DC27B69-71ED-4D68-A596-26246E600862}
{70F02777-377A-401E-81D9-18A6337C4BAD} = "{random values}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
NoProtectedModeBanner = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
TabProcGrowth = "0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings\
Zones\3
2500 = "3"

HKEY_CURRENT_USER\CLSID\{117A5899-70DC-4EA0-B35F-15F35AEF383F}
#cert = "{random values}"

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\
Microsoft\Windows\Safer\
CodeIdentifiers
DefaultLevel = "4"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「40000」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\
Microsoft\Windows\Safer\
CodeIdentifiers
TransparentEnabled = "1"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\
Microsoft\Windows\Safer\
CodeIdentifiers
PolicyScope = "0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\
Microsoft\Windows\Safer\
CodeIdentifiers
ExecutableTypes = "WSC"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{random values}」となります。)

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\IjohPeccu\ItarAjkus.dat

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

その他

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

不明なレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Classes\CLSID
    • {117A5899-70DC-4EA0-B35F-15F35AEF383F}
  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Classes\CLSID
    • {6DC27B69-71ED-4D68-A596-26246E600862}

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • ItarAjkus = "regsvr32.exe %User Profile%\ItarAjkus\ItarAjkus.dat "
  • In HKEY_CURRENT_USER\CLSID\{117A5899-70DC-4EA0-B35F-15F35AEF383F}
    • #sd = "{random values}"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CLSID\{6DC27B69-71ED-4D68-A596-26246E600862}
    • {70F02777-377A-401E-81D9-18A6337C4BAD} = "{random values}"
  • In HKEY_CURRENT_USER\CLSID\{6DC27B69-71ED-4D68-A596-26246E600862}
    • {70F02777-377A-401E-81D9-18A6337C4BAD} = "{random values}"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • NoProtectedModeBanner = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • TabProcGrowth = "0"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\Zones\3
    • 2500 = "3"
  • In HKEY_CURRENT_USER\CLSID\{117A5899-70DC-4EA0-B35F-15F35AEF383F}
    • #cert = "{random values}"

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Safer\CodeIdentifiers
    • From: DefaultLevel = "4"
      To: DefaultLevel = ""40000""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Safer\CodeIdentifiers
    • From: TransparentEnabled = "1"
      To: TransparentEnabled = ""1""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Safer\CodeIdentifiers
    • PolicyScope = "0"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\Safer\CodeIdentifiers
    • From: ExecutableTypes = "WSC"
      To: ExecutableTypes = ""{random values}""

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\IjohPeccu\ItarAjkus.dat

手順 7

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\IjohPeccu

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_VAWTRAK.MSF」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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