解析者: Sabrina Lei Sioting   

 別名:

BDS/Turla.A.5 (AntiVir), Win32/Turla.N (Eset), Backdoor:W32/Agent.DUTD (Fsecure), W32/Turla.N!tr (Fortinet), Backdoor.WinNT.Turla (Ikarus), Trojan.Win32.Nus.d (Kaspersky), RDN/Generic BackDoor!wm (McAfee), Backdoor:WinNT/Turla.A (Microsoft), Troj/Turla-C (Sophos), Trojan.Turla (Symantec)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ルートキット機能を備えており、自身に関連したプロセスおよびファイルを隠匿し、ユーザによる検出および削除を避けます。

  詳細

ファイルサイズ 210,944 bytes
タイプ SYS
メモリ常駐 はい
発見日 2014年3月3日
ペイロード ファイルの作成

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %Windows%\$Ntuninstall{random}$\fdisk.sys

(註:%Windows%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、"C:\Windows" です。)

マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %Windows%\$Ntuninstall{random}$\hotfix.dat

(註:%Windows%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、"C:\Windows" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Windows%\$Ntuninstall{random}$

(註:%Windows%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、"C:\Windows" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Ultra3
ErrorControl = "0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Ultra3
Type = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Ultra3
Start = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Ultra3
Group = "Streams Drivers"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Ultra3
ImagePath = "%Windows%\$Ntuninstall{random}$\fdisk.sys"

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Ultra3

ルートキット機能

マルウェアは、ルートキット機能を備えており、自身に関連したプロセスおよびファイルを隠匿し、ユーザによる検出および削除を避けます。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.640.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年3月3日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

トレンドマイクロ製品「ルートキットバスター(Rootkit Buster)」を利用します。

「ルートキットバスター」は、隠蔽されたファイル、レジストリ値、プロセス、ドライブ、およびフック用システムサービスがコンピュータ上に存在するかどうか確認するルートキット・スキャナーです。

このツールのご利用方法:

  1. 以下のWebサイトからこのツールをダウンロードし、暫定フォルダ内に解凍してください。
    http://jp.trendmicro.com/jp/support/extermination_tool/rkb-licence/index.html
  2. RootkitBuster.exe を実行します。
  3. 左上コーナーにある、スキャンしたいタイプを選択します。なお、トレンドマイクロでは、すべてのタイプを選択することをお勧めします。
  4. [スキャン]をクリックします。
  5. スキャン結果として、以下と類似した画像が表示された場合、コンピュータは、該当マルウェアに感染していることとなります。

    rootkitbuster

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • Ultra3

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 %Windows%\$Ntuninstall{random}$

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_TURLA.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください