解析者: Andrei Castillo   

 別名:

Trojan horse Generic27.BTZY(AVG), W32/Buzus.AABA!tr(Fortinet), Trojan.Win32.Jorik(Ikarus), Trojan.Win32.Slenfbot.tw(Kaspersky), Backdoor:Win32/Tofsee.F(Microsoft), Trojan-FACW!7557A1FD9E4B(NAI), Win32/Injector.PUH trojan(NOD32), Trojan.Win32.Generic!BT(Sunbelt), Trojan.Jorik.IRCbot(VBA32), TR/Patched.Ren.Gen(Antivir)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

  詳細

使用ポート TCP Port 80 (HTTP), Port 25 (Simple Mail Transfer)
ファイルサイズ 619,008 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年10月11日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動, URLまたはIPアドレスに接続, ファイルの作成

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %User Temp%\{random number}.bat

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\{random file name}.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • %System%\svchost.exe

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
MSConfig = ""%User Profile%\{random file name}.exe" /r"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
CurrentVersion\Internet Settings\ZoneMap
ProxyBypass = "1"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"0"」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
CurrentVersion\Internet Settings\ZoneMap
IntranetName = "1"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"0"」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
CurrentVersion\Internet Settings\ZoneMap
UNCAsIntranet = "1"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"0"」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
CurrentVersion\Internet Settings\ZoneMap
AutoDetect = "1"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"1"」となります。)

バックドア活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • {BLOCKED}bgddtyh.biz
  • {BLOCKED}hbyrukl.ch

ただし、情報公開日現在、このサーバには接続できません。

情報漏えい

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。

  • microsoft.com
  • yahoo.com
  • google.com

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 10.334.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年10月11日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.335.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年10月11日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • MSConfig = ""%User Profile%\{random file name}.exe" /r"

手順 4

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\CurrentVersion\Internet Settings\ZoneMap
    • From: ProxyBypass = "1"
      To: ProxyBypass = "0"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\CurrentVersion\Internet Settings\ZoneMap
    • From: IntranetName = "1"
      To: IntranetName = "0"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\CurrentVersion\Internet Settings\ZoneMap
    • From: UNCAsIntranet = "1"
      To: UNCAsIntranet = "0"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\CurrentVersion\Internet Settings\ZoneMap
    • From: AutoDetect = "1"
      To: AutoDetect = "1" (Default), modifies if "0"

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %User Profile%\{random file name}.exe

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_TOFSEE.MN」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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