解析者: Abraham Latimer Camba   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003, Windows Vista, Windows 7

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

  詳細

ファイルサイズ 49,664 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年10月9日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • {malware path}\cfg.dat - malware's configuration file

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{malware filename}.exe = "{malware path}\{malware filename}.exe"

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Capture screen shots
  • Download files
  • Upload files
  • Enumerate files and folders
  • Execute files
  • Get default internet browser
  • Navigate and open a URL in a hidden browser
  • Log user keystrokes and mouse clicks
  • Update self
  • Update configuration file
  • Update bulletin thread used
  • Sleep for a specified amount of time
  • Remove self from system

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにファイルをアップロードします。

  • http://{BLOCKED}k.{BLOCKED}t.me/upld.php

マルウェアは、以下の電子掲示板システム(BBS)にアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://<省略>s.<省略>or.jp/bbs/<省略>.cgi/<掲示板のカテゴリ>/<BBSのID>/<スレッドのID>/
  • http://<省略>s.<省略>or.jp/bbs/<省略>.cgi/<掲示板のカテゴリ>/<BBSのID>/

掲示板のカテゴリ、BBSのID、およびマルウェアが利用するURLは、環境設定ファイル "cfg.dat" のコンテンツによって決まります。

マルウェアが実行するコマンドは以下のとおりです。

  • スクリーンショットの取得
  • ファイルのダウンロード
  • ファイルのアップロード
  • ファイルおよびフォルダの列挙
  • ファイルの実行
  • デフォルトのインターネットブラウザの取得
  • 隠しブラウザで特定のURLを操作および開く
  • ユーザのキー入力操作情報およびマウスの操作の記録
  • 自身のアップデート
  • 環境設定ファイルの更新
  • 利用した掲示板のスレッドの更新
  • コンピュータを一定の時間スリープする
  • コンピュータから自身を削除する

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 9.452.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年10月10日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.453.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年10月11日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「BKDR_SYSIE.A」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {malware filename}.exe = "{malware path}\{malware filename}.exe"

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {malware path}\cfg.dat

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_SYSIE.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

註:手順 3  セーフモードでの起動:

• Windows Vista および 7 の場合

  1. コンピュータを起動させます。
  2. 「Windows **** を起動しています・・・」のメッセージが表示されている間に[F8]を押します。
  3. 「詳細ブート オプション メニュー」が表示されるので、[↓][↑]キーを使って[セーフモード]を選択し、[Enter]を押します。


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