解析者: Cris Nowell Pantanilla   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 227,840 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2017年3月7日
ペイロード ファイルの作成, ファイルの削除, URLまたはIPアドレスに接続, システム情報の収集, ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Temp%\bd891.tmp
  • %ProgramData%\Chrome\{random filename}.exe
  • %ProgramData%\InternetExplorer\{random filename}Stp.exe

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.. %ProgramData%フォルダは、Windows Vista および 7 の場合、通常、"C:\ProgramData"、Windows 2000、XP (32ビット)、Server 2003 の場合、"C:\Program Files"、Windows XP (64ビット) の場合、"C:\Program Files (x86)" です。)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %ProgramData%\Chrome\FileInfo.txt
  • %ProgramData%\InternetExplorer\FileInfoStp.txt
  • %User Temp%\C-Dlt-C-Trsh-T.tmp
  • %User Temp%\C-PDC-C-Cpy-T.vbs ← used to copy itself
  • %User Temp%\C-PDI-C-Cpy-T.vbs ← used to copy itself
  • %User Temp%\C-Dlt-C-Org-T.vbs ← used to delete initial copy
  • %User Temp%\C-Strt-C-Up-T.vbs ← used to create autorun registry

(註:%ProgramData%フォルダは、Windows Vista および 7 の場合、通常、"C:\ProgramData"、Windows 2000、XP (32ビット)、Server 2003 の場合、"C:\Program Files"、Windows XP (64ビット) の場合、"C:\Program Files (x86)" です。. %User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • User's default browser (except LaunchWinApp.exe)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random file name} = "%ProgramData%\InternetExplorer\{random file name}Stp.exe"

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Uninstall self
  • Get system information (OS version, Architecture, Build, Environment)
  • Get system time
  • Get malware version
  • Remote command shell
  • Screen capture
  • Download files
  • Upload files
  • Check antivirus installation and registries (McAfee, AVG, Avast, Bitdefender)

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://www.{BLOCKED}ervic.com/

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.266.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年3月9日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.267.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年3月10日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {random file name} = "%ProgramData%\InternetExplorer{random file name}Stp.exe"

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
%ProgramData%\Chrome\FileInfo.txt
%ProgramData%\InternetExplorer\FileInfoStp.txt
%User Temp%\C-Dlt-C-Trsh-T.tmp
%User Temp%\C-PDC-C-Cpy-T.vbs
%User Temp%\C-PDI-C-Cpy-T.vbs
%User Temp%\C-Dlt-C-Org-T.vbs
%User Temp%\C-Strt-C-Up-T.vbs

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_STONEDRILL.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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