解析者: Roland Marco Dela Paz   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、特定のURLにアクセスして不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。マルウェアは、特定のバックドアコマンドを実行する機能を備えています。また、マルウェアは、HTTPポストリクエストを送信します。ただし、情報公開日現在、このリクエストに対するコマンド&コントロール(C&C)サーバからの応答は確認されていません。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年7月26日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
IE8RunLastRead = "4e3152a2"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
IE8RunLastDraft = "4e3152a2"

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • {BLOCKED}u.xxuz.com

マルウェアは、以下のバックドアコマンドを実行する機能を備えています。

  • インターネットから他の不正なファイルのダウンロードおよび実行
  • 自身の再起動
  • Googleの無料Webメール「Gmail」に関する情報の収集(ユーザ名、パスワードなど)
  • 自身の終了

マルウェアは、以下の情報をC&Cサーバに送信する機能を備えています。

  • コンピュータ名
  • IPアドレス
  • ユーザ名
  • Windowsのバージョン
  • ユーザ名、パスワードといったGmailに関する情報

また、マルウェアは、以下のHTTPポストリクエストを送信します。

  • http://{BLOCKED}u.xxuz.com/ym/Attachments?YY=<パラメータ>

ただし、情報公開日現在、このリクエストに対するC&Cサーバからの応答は確認されていません。

その他

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 8.316.11
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年7月28日
VSAPI OPR パターンバージョン 8.317.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2011年7月28日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「BKDR_RSLAVE.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • IE8RunLastRead = "4e3152a2"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • IE8RunLastDraft = "4e3152a2"

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_RSLAVE.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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