解析者: John Anthony Banes   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  詳細

ファイルサイズ 425,984 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2018年4月16日
ペイロード ファイルの作成, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  • W2KM_REDLEAVES.NVE

インストール

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • e(56109H!

自動実行方法

マルウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう<User Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。

  • %User Startup%\CmrcFFHet.lnk - points to non-malicious executable (VizorHtmlDialog.exe) that loads this malicious DLL file.

(註:%User Startup%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" 、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、" C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup" です。.)

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Execute commands using command prompt
  • System Information
    • Operating System Version
    • System Type (32-bit or 64-bit)
    • Memory
    • Language
    • Computer name
    • IP Address
  • Update C2 configuration
  • Upload/Download files

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://{BLOCKED}tikhonova.{BLOCKED}.org/index.php

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

その他

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、以下のファイルが必要になります。

  • VizorHtmlDialog.exe - non-malicious file that loads this malicious DLL.

<補足>

自動実行方法

マルウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう%User Startup%フォルダ内に以下のファイルを作成します。このファイルは、実行ファイル "VizorHtmlDialog.exe" に誘導するショートカットファイルです。

  • %User Startup%\CmrcFFHet.lnk

そして "VizorHtmlDialog.exe" は不正なDLLファイル "BKDR_REDLEAVES.ZLFC-A" を読み込みます。

(註:%User Startup%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" 、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、" C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup" です。)

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • コマンドプロンプトによるコマンドの実行
  • コンピュータ情報の収集
    • オペレーティングシステム(OS)のバージョン情報
    • システムタイプ(32ビットか64ビットか)
    • メモリ
    • 言語
    • コンピュータ名
    • IPアドレス
  • C&Cサーバの環境設定の更新
  • ファイルのアップロードおよびダウンロード

その他

マルウェアが不正活動を実行するためには、無害な実行ファイル "VizorHtmlDialog.exe" が必要です。この実行ファイルによって、不正なDLLファイル "BKDR_REDLEAVES.ZLFC-A" が読み込まれます。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.142.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年3月21日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.143.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年3月22日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「BKDR_REDLEAVES.ZLFC-A」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

    • W2KM_REDLEAVES.NVE

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %User Startup%\CmrcFFHet.lnk

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_REDLEAVES.ZLFC-A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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