解析者: Jed Valderama   
 更新者 : Mark Joseph Manahan

 別名:

Backdoor:Win32/Qakbot.M (Microsoft), PWS-Zbot.gen.ada (McAfee), W32.Qakbot (Symantec)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、ピアツーピア(P2P)の共有フォルダを介してコンピュータに侵入します。 マルウェアは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

マルウェアは、収集した情報をリモートサイトに送信します。

マルウェアは、特定の文字列を含むセキュリティ対策関連Webサイトが閲覧できないようにします。

  詳細

ファイルサイズ 282,760 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年6月27日
ペイロード プロセスの強制終了, 情報収集, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、P2Pの共有フォルダを介してコンピュータに侵入します。

マルウェアは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ネットワーク共有フォルダを経由してコンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\Application Data\Microsoft\{random}\{random}.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)

マルウェアは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %User Profile%\Application Data\Microsoft\{random}\{random}.dll

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Profile%\Application Data\Microsoft\{random}

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • {malware name}a
  • nekxhv

マルウェアは、以下のプロセスに自身を組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • explorer.exe
  • iexplore.exe

バックドア活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}ysgtap.co.in
  • {BLOCKED}istr.in
  • {BLOCKED}vtkn.in.ua
  • {BLOCKED}son.in
  • {BLOCKED}uytdk.info
  • {BLOCKED}mentis.org

プロセスの終了

マルウェアは、感染コンピュータ上で以下のプロセスが常駐されていることを確認した場合、そのプロセスを終了します。

  • msdev.exe
  • dbgview.exe
  • mirc.exe
  • ollydbg.exe
  • ctfmon.exe

情報漏えい

マルウェアは、感染したコンピュータ上でInternet Explorer(IE)の使用状況を監視します。マルウェアは、特にIEのアドレスバーまたはタイトルバー情報を監視しますが、ユーザが銀行関連Webサイトを閲覧しそのサイトのアドレスバーまたはタイトルバーに以下の文字列が含まれていた場合、正規Webサイトを装った偽のログインページを作成します。

  • /achupload
  • /cmserver/
  • /corpach/
  • /ibws/
  • /payments/ach
  • /stbcorp/
  • /wcmpr/
  • /wcmpw/
  • /wcmtr/
  • /wiret
  • achbatchlisting
  • businessaccess.citibank.citigroup.com
  • businessonline.huntington.com
  • businessonline.tdbank.com
  • cbs.firstcitizensonline.com
  • chsec.wellsfargo.com
  • commercial.wachovia.com
  • commercial2.wachovia.com
  • commercial3.wachovia.com
  • commercial4.wachovia.com
  • cpw-achweb.bankofamerica.com
  • goldleafach.com
  • iachwellsprod.wellsfargo.com
  • ns.com
  • scotiaconnect.scotiabank.com
  • tcfexpressbusiness.com
  • trz.tranzact.org
  • ub-businessonline.blilk.com
  • wc.wachovia.com
  • wcp.wachovia.com
  • webexpress.tdbank.com
  • wellsoffice.wellsfargo.com

マルウェアは、収集した情報をリモートサイトに送信します。

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。

  • http://www.ip-adress.com/

マルウェアは、以下の文字列を含むセキュリティ対策関連Webサイトが閲覧できないようにします。

  • explabs.
  • sanasecurity
  • phishtank.com
  • hautesecure.com
  • truste.com
  • clearclouddns
  • webroot.
  • agnitum
  • ahnlab
  • arcabit
  • avast
  • avg
  • avira
  • avp
  • bitdefender
  • bit9
  • castlecops
  • centralcommand
  • clamav
  • comodo
  • computerassociates
  • cpsecure
  • defender
  • drweb
  • emsisoft
  • esafe
  • .eset
  • etrust
  • ewido
  • fortinet
  • f-prot
  • f-secure
  • gdata
  • grisoft
  • hacksoft
  • hauri
  • ikarus
  • jotti
  • k7computing
  • kaspersky
  • malware
  • mcafee
  • networkassociates
  • nod32
  • norman
  • norton
  • panda
  • pctools
  • prevx
  • quickheal
  • rising
  • rootkit
  • securecomputing
  • sophos
  • spamhaus
  • spyware
  • sunbelt
  • symantec
  • threatexpert
  • threatfire
  • trendmicro
  • virus
  • wilderssecurity
  • windowsupdate
  • update.microsoft.
  • download.microsoft.

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.222.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年6月27日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.223.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年6月28日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「BKDR_QAKBOT.DZ」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 %User Profile%\Application Data\Microsoft\{random}

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_QAKBOT.DZ」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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