更新者 : Jaime Benigno Reyes

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

  詳細

ファイルサイズ 282,112 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2014年9月3日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動, システム情報の収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

自動実行方法

マルウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう<スタートアップ>フォルダ内に以下のファイルを作成します。

  • %All Users Profile%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup\nvxdsync.lnk (Windows Vista and higher versions)
  • %Common Startup%\nvxdsync.lnk (Versions lower than Windows Vista)

(註:%Common Startup%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users\Start Menu\Programs\Startup" です。)

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Create processes with user's privilege
  • Create, copy or delete folders and or files
  • Find, read and get file information
  • Get drive information
  • Download and execute arbitrary files
  • Perform remote shell commands

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • www.{BLOCKED}x.co.jp/{random 5-digit number}.html

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • computer name

その他

マルウェアは、WindowsのバージョンがWindows Vistaまたはそれ以降の場合、以下のようにファイルを作成します。

  • %All Users Profile%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup\nvxdsync.lnk

マルウェアは、WindowsのバージョンがWindows Vista未満の場合、以下のようにファイルを作成します。

  • %Common Startup%\nvxdsync.lnk

マルウェアが実行するコマンドは、以下のとおりです。

  • ユーザ権限を持つプロセスの作成
  • フォルダやファイルの作成、コピーまたは削除
  • ファイル情報の確認、読み取りおよび取得
  • ドライブ情報の取得
  • 任意のファイルのダウンロードおよび実行
  • リモートシェルコマンドの実行

マルウェアが収集するデータは、コンピュータ名です。

マルウェアは、ユーザに対し自身を正規のファイルと装うため、以下のファイル情報を備えています。

  • File Version: 6.1.7600.16385
  • Description: Machine Debug Manager
  • Copyright: © Microsoft Corporation. All rights reserved.
  • Company: Microsoft Corporation
  • File Version: 6.00.8149
  • Internal Name: mdm.exe
  • Language: English (United States)
  • Original File name: mdm.exe
  • Product Name: Microsoft® Windows® Operating System
  • Product Version: 6.00.8149

マルウェアは、以下の無害なWebサイトへアクセスし、自身を無害なファイルであると装います。

  • www.microsoft.com
  • www.msftncsi.com
  • www.yahoo.co.jp

マルウェアは、以下の文字列のいずれかを含むウィンドウが存在する場合、自身のC&Cサーバへ接続しません。

  • ollydbg
  • Process Explorer
  • Process Hacker
  • Process Monitor
  • SoftICE
  • W32Dasm
  • Wireshark

マルウェアは、プロキシ関連のレジストリ値を読み込むことによりプロキシを利用するコンピュータのユーザを確認します。

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
VSAPI OPR パターンバージョン 11.127.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年9月4日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「BKDR_PROXY.MD」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %All Users Profile%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup\nvxdsync.lnk (Windows Vista and higher versions)
  • %Common Startup%\nvxdsync.lnk (Versions lower than Windows Vista)

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_PROXY.MD」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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