別名:

Backdoor:Win32/Prorat.K (Microsoft); BackDoor-AVW (McAfee); Backdoor.Prorat (Symantec); Backdoor.Win32.Prorat.dz (Kaspersky); BehavesLike.Win32.Malware.ssc (mx-v) (Sunbelt); Backdoor:W32/Prorat.GR (FSecure)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 977,216 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年7月31日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\fservice.exe
  • %System%\sservice.exe

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{5Y99AE78-58TT-11dW-BE53-Y67078979Y}
StubPath = "%System%\sservice.exe"

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Shell = "Explorer.exe %System%\fservice.exe"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「Explorer.exe」となります。)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを削除します。

  • %System%\sservice.exe
  • %Windows%\Pplugin4.exe
  • %Windows%\Pplugin8.exe
  • %Windows%\Pplugin10xa.exe
  • %Windows%\eimsn.exe
  • %Windows%\winp9.exe
  • %Windows%\PpluginCd.dll

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。. %Windows%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、"C:\Windows" です。)

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT Script Host\Microsoft DxDiag\WinSettings

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
Explorer\Run

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{5Y99AE78-58TT-11dW-BE53-Y67078979Y}

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT Script Host\Microsoft DxDiag\WinSettings
Bulas = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT Script Host\Microsoft DxDiag\WinSettings
FW_KILL = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT Script Host\Microsoft DxDiag\WinSettings
XP_FW_Disable = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT Script Host\Microsoft DxDiag\WinSettings
XP_SYS_Recovery = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT Script Host\Microsoft DxDiag\WinSettings
Kurban_Ismi = "whbuhl"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT Script Host\Microsoft DxDiag\WinSettings
Mail = "cw`{85Ahf/bnl/cs"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT Script Host\Microsoft DxDiag\WinSettings
Port = "4001"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT Script Host\Microsoft DxDiag\WinSettings
Sifre = "4980"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT Script Host\Microsoft DxDiag\WinSettings
KSil = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
Explorer\Run
DirectX For Microsoft® Windows = "%System%\fservice.exe"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT Script Host\Microsoft DxDiag\WinSettings
Tport = "0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT Script Host\Microsoft DxDiag\WinSettings
ServerVersionInt = "19"

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\srservice
Start = "4"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「2」となります。)

マルウェアは、以下のレジストリキーを削除します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{5Y99AE78-58TT-11dW-BE53-Y67078979Y}

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\winkey.dll
  • %System%\reginv.dll
  • %Windows%\services.exe
  • %System%\fservice.exe
  • %System%\sservice.exe

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。. %Windows%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、"C:\Windows" です。)

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「BKDR_PRORAT.CB」として検出されたファイルを確認し削除します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT Script Host\Microsoft DxDiag
    • WinSettings
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\Explorer
    • Run
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components
    • {5Y99AE78-58TT-11dW-BE53-Y67078979Y}

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components\{5Y99AE78-58TT-11dW-BE53-Y67078979Y}
    • StubPath = "%System%\sservice.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT Script Host\Microsoft DxDiag\WinSettings
    • Bulas = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT Script Host\Microsoft DxDiag\WinSettings
    • FW_KILL = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT Script Host\Microsoft DxDiag\WinSettings
    • XP_FW_Disable = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT Script Host\Microsoft DxDiag\WinSettings
    • XP_SYS_Recovery = "1"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT Script Host\Microsoft DxDiag\WinSettings
    • Kurban_Ismi = "whbuhl"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT Script Host\Microsoft DxDiag\WinSettings
    • Mail = "cw`{85Ahf/bnl/cs"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT Script Host\Microsoft DxDiag\WinSettings
    • Port = "4001"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT Script Host\Microsoft DxDiag\WinSettings
    • Sifre = "4980"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT Script Host\Microsoft DxDiag\WinSettings
    • KSil = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\Explorer\Run
    • DirectX For Microsoft® Windows = "%System%\fservice.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT Script Host\Microsoft DxDiag\WinSettings
    • Tport = "0"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT Script Host\Microsoft DxDiag\WinSettings
    • ServerVersionInt = "19"

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\srservice
    • From: Start = "4"
      To: Start = ""2""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • From: Shell = "Explorer.exe %System%\fservice.exe"
      To: Shell = ""Explorer.exe""

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\winkey.dll
  • %System%\reginv.dll
  • %Windows%\services.exe
  • %System%\fservice.exe
  • %System%\sservice.exe

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_PRORAT.CB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 8

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • %System%\sservice.exe
  • %Windows%\Pplugin4.exe
  • %Windows%\Pplugin8.exe
  • %Windows%\Pplugin10xa.exe
  • %Windows%\eimsn.exe
  • %Windows%\winp9.exe
  • %Windows%\PpluginCd.dll

手順 9

以下の削除されたレジストリキーまたはレジストリ値をバックアップを用いて修復します。

※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみが修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Active Setup\Installed Components
    • {5Y99AE78-58TT-11dW-BE53-Y67078979Y}


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