解析者: Jimelle Monteser   

 別名:

Backdoor.Win32.Plugx (Ikarus), Backdoor.Korplug (Norton)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

マルウェアは、作成されたファイルを実行します。

マルウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 253,952 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2013年11月29日
ペイロード ファイルの作成, プロセスの強制終了, システムセキュリティへの感染活動, その他

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %All Users Profile%\SxS
  • %All Users Profile%\Camera

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • msiexec.exe
  • svchost.exe

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\FAST

HKEY_LOCAL_MACHINE\FAST

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Setttings\
5.0\User Agent

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Setttings\
5.0\User Agent\Post Platform

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Setttings\
User Agent

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Setttings\
User Agent\Post Platform

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\FAST
CLSID = "{random values}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\FAST
CLSID = "{random values}"

マルウェアは、以下のレジストリ値を作成し、Windowsのファイアウォールを回避します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
%User Temp%\CamMute.exe = "%User Temp%\CamMute.exe:*:Enabled:Camera Mute Control Service for ThinkPad"

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Copy, move, rename, delete files
  • Create directories
  • Create files
  • Enumerate files
  • Execute files
  • Get drive information
  • Get file information
  • Open and modify files
  • Log keystrokes and active window
  • Enumerate TCP and UDP connections
  • Enumerate network resources
  • Set TCP connection state
  • Lock workstation
  • Log off user
  • Restart/Reboot/Shutdown system
  • Display a message box
  • Perfrom port mapping
  • Enumerate processes
  • Get process information
  • Terminate processes
  • Enumerate registry keys
  • Create registry keys
  • Delete registry keys
  • Copy registry keys
  • Enumerate registry entries
  • Modify registry entries
  • Delete registry values
  • Screen capture
  • Delete services
  • Enumerate services
  • Get service information
  • Modify services
  • Start services
  • Perform remote shell
  • Connect to a database server and execute SQL statement
  • Host Telnet server

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://{BLOCKED}e.{BLOCKED}tingrecovery.net:443/update?id={malware ID}

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\CamMute.exe
  • %User Temp%\CommFunc.dll - detected as BKDR_PLUGX.DO
  • %User Temp%\CommFunc.jax - detected as BKDR_PLUGX.DO
  • %All Users Profile%\Camera\CamMute.exe
  • %All Users Profile%\Camera\CommFunc.dll - detected as BKDR_PLUGX.DO
  • %All Users Profile%\Camera\CommFunc.jax - detected as BKDR_PLUGX.DO
  • %All Users Profile%\SxS\bug.log

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、作成されたファイルを実行します。

情報漏えい

マルウェアは、以下のパラメータを受け取ります。

  • -k (bypass firewall)

その他

マルウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

マルウェアが実行するコマンドは、以下のとおりです。

  • ファイルのコピー、移動、リネーム、削除
  • ディレクトリの作成
  • ファイルの作成
  • ファイルの列挙
  • ファイルの実行
  • ドライブ情報の取得
  • ファイル情報の取得
  • ファイルの開示、変更
  • キー入力操作情報とアクティブなウインドウの収集
  • TCPおよびUDP接続の列挙
  • ネットワークリソースの列挙
  • TCP接続の状態の設定
  • ワークステーションのロック
  • ユーザのログオフ
  • コンピュータの再起動、リブートまたはシャットダウン
  • メッセージボックスの表示
  • ポートマッピングの実行
  • プロセスの列挙
  • プロセス情報の取得
  • プロセスの終了
  • レジストリキーの列挙
  • レジストリキーの作成
  • レジストリキーの削除
  • レジストリキーのコピー
  • レジストリ値の列挙
  • レジストリ値の変更
  • レジストリ値の削除
  • スクリーンキャプチャ
  • サービスの削除
  • サービスの列挙
  • サービス情報の取得
  • サービスの更新
  • サービスの開始
  • リモートシェルの実行
  • データベースサーバへの接続とSQLステートメントの実行
  • Telnetサーバのホスト

マルウェアが作成する以下のファイルも「BKDR_PLUGX.DO」として検出されます。

  • %User Temp%\CommFunc.dll
  • %User Temp%\CommFunc.jax
  • %All Users Profile%\Camera\CommFunc.dll
  • %All Users Profile%\Camera\CommFunc.jax

マルウェアが受け取る以下のパラメータは、ファイアウォールを回避するために利用されます。

  • -k

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.440.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年11月29日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.441.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年11月29日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • FAST
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE
    • FAST
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Setttings\5.0
    • User Agent
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Setttings
    • User Agent

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
    • %User Temp%\CamMute.exe = "%User Temp%\CamMute.exe:*:Enabled:Camera Mute Control Service for ThinkPad"

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %All Users Profile%\SxS
  • %All Users Profile%\Camera

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\CamMute.exe

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_PLUGX.DO」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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