解析者: Nikko Tamana   

 別名:

Backdoor:Win32/Plugx.B (Microsoft), a variant of Win32/Korplug.AG trojan (NOD32)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 45,056 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2013年5月28日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %All Users Profile%\NVIDIA MAX\Nv.exe
  • %All Users Profile%\NVIDIA MAX\NvSmart.hlp
  • %All Users Profile%\NVIDIA MAX\NvSmartMax.cpu
  • %All Users Profile%\NVIDIA MAX\NvSmartMax.dll

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %All Users Profile%\NVIDIA MAX

自動実行方法

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\NVIDIA Smart Maximise Helper Host
Type = "110"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\NVIDIA Smart Maximise Helper Host
Start = "2"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\NVIDIA Smart Maximise Helper Host
ErrorControl = "0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\NVIDIA Smart Maximise Helper Host
ImagePath = "%All Users Profile%%\NVIDIA MAX\Nv.exe" 200 0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\NVIDIA Smart Maximise Helper Host
DisplayName = "NVIDIA Smart Maximise Helper Host"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\NVIDIA Smart Maximise Helper Host
ObjectName = "LocalSystem"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\NVIDIA Smart Maximise Helper Host
Description = "NVIDIA Smart Maximise Helper Host"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\FAST

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings\
User Agent

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings\
User Agent\Post Platform

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings\
5.0\User Agent

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings\
5.0\User Agent\Post Platform

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
FAST

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\NVIDIA Smart Maximise Helper Host

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\FAST
CLSID = "{Hex Values}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
FAST
CLSID = "{Hex Values}"

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings
ProxyEnable = "0"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_CURRENT_CONFIG\Software\Microsoft\
windows\CurrentVersion\Internet Settings
ProxyEnable = "0"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.946.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年5月28日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.947.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年5月29日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • FAST
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings
    • User Agent
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\User Agent
    • Post Platform
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\5.0
    • User Agent
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\5.0\User Agent
    • Post Platform
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes
    • FAST
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • NVIDIA Smart Maximise Helper Host

手順 4

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings
    • From: ProxyEnable = "0"
      To: ProxyEnable = "1"
  • In HKEY_CURRENT_CONFIG\Software\Microsoft\windows\CurrentVersion\Internet Settings
    • From: ProxyEnable = "0"
      To: ProxyEnable = "1"

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %All Users Profile%\NVIDIA MAX

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_PLUGX.BS」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください