解析者: Christopher Daniel So   

 別名:

Backdoor:Win32/Plugx (Microsoft), Backdoor.Korplug (Symantec), Backdoor.Win32.Gulpix.vir (Kaspersky), Win32/Korplug.GZ (ESET), W32/Gulpix.VIR!tr.bdr (Fortinet), Backdoor.Win32.Gulpix (Ikarus)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年8月19日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動, プロセスの強制終了

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\nvdisps.dll
  • %User Temp%\nvdisps_user.dat

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • Fast

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\FAST

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\FAST
CLSID = "{random hex values}"

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Get drive information
  • Enumerate files
  • Create directories
  • Get file information
  • Read from a file
  • Write to a file
  • Copy, move, rename, delete files
  • Execute files
  • Lock workstation
  • Log off user
  • Restart/Shutdown system
  • Display a message box
  • Perfrom port mapping
  • Enumerate processes
  • Enumerate process modules
  • Terminate processes
  • Enumerate services
  • Get service information
  • Modify services
  • Start services
  • Delete services
  • Perform remote shell

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.81.131:443/update?id={id}
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.28.6:443/update?id={id}
  • http://app.{BLOCKED}ldfun.com:443/update?id={id}

  対応方法

対応検索エンジン: 9.750
初回 VSAPI パターンバージョン 11.864.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年8月20日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.865.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年8月20日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • FAST

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\nvdisps.dll
  • %User Temp%\nvdisps_user.dat

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_PLUGX.BA」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください