解析者: Michael Cabel   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

このマルウェアは、「TROJ_ARTIEF.AEB」に作成されるファイルです。この「TROJ_ARTIEF.AEB」は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日(キム・ジョンイル)総書記死去のニュースに便乗したサイバー攻撃に利用されます。

マルウェアは、特定のURLに接続して不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。これにより、感染コンピュータのセキュリティが危険にさらされる恐れがあります。

マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

マルウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

  詳細

使用ポート TCP port 8000 (iRDMI)
ファイルサイズ 117,249 bytes
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年12月19日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

マルウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  • TROJ_ARTIEF.AEB

インストール

マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %Windows%\comres.dll - also detected as BKDR_PCCLIEN.BQD

(註:%Windows%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows9x、Me、XP、Server 2003の場合、"C:\Window"、WindowsNT および 2000の場合、"C:\WINNT" です。)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Temp%\{Random Numbers}

(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。)

バックドア活動

マルウェアは、以下のポートを開き、リモートコマンドを待機します。

  • TCP port 8000

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • cdpcp.{BLOCKED}u.com

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

その他

マルウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

このマルウェアが作成する以下のコンポーネントファイルは、トレンドマイクロ製品では、このマルウェア「BKDR_PCCLIEN.BQD」として検出されます。

  • %Windows%\comres.dll

また、上述のコマンド&コントロール(C&C)サーバを介して不正リモートユーザからのコマンドを受信することができる場合、マルウェアは、コマンドに応じて不正なファイルをダウンロードする可能性があります。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 8.654.10
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年12月19日
VSAPI OPR パターンバージョン 8.655.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2011年12月20日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「BKDR_PCCLIEN.BQD」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。

手順 3

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_PCCLIEN.BQD」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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