解析者: Francis Xavier Antazo   

 別名:

Backdoor:Win32/PcClient.ZL (MICROSOFT), a variant of Win32/Agent.DKR trojan (NOD32),

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

マルウェアは、感染コンピュータ上の特定の情報を収集します。

  詳細

ファイルサイズ 39,424 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, システムセキュリティへの感染活動, システム情報の収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\(7 random numbers)_Ojie.xml - also detected as BKDR_NETBOT.PCCB

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %System%\P(random characters).src - also detected as BKDR_NETBOT.PCCB

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

マルウェアは、以下のプロセスに自身を組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • svchost.exe

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\SvcHost
krnlsrvc = "{Variable Value 1}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{Variable Value 1}
Description = "Provides support for media palyer.This service can't be stoper"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\{Variable Value 1}\Parameters
ServiceDll = "%System%\P(random characters).src"

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Perform remote shell
  • Monitor mouse and keyboard events
  • Uninstall itself
  • Terminate process
  • Capture screenshot
  • Get drive information
  • File Manipulation (Create, Modify, Rename, Copy, Delete)
  • Execute file
  • Send File

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスして自身の環境設定ファイルをダウンロードします。

  • www.{BLOCKED}n.com/ip2008.txt

情報漏えい

マルウェアは、感染コンピュータ上の以下の情報を収集します。

  • Computer Name
  • OS Version
  • RAM

環境設定ファイルは、以下の情報を含んでいます。

  • C&C Server

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 11.382.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年1月1日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.383.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年1月2日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\(7 random numbers)_Ojie.xml
  • %System%\P(random characters).src

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\SvcHost
    • krnlsrvc = "{Variable Value 1}"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\{Variable Value 1}
    • Description = "Provides support for media palyer.This service can't be stoper"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\{Variable Value 1}\Parameters
    • ServiceDll = "%System%\P(random characters).src"

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_NETBOT.PCCB」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_NETBOT.PCCB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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