解析者: David John Agni   

 別名:

Win32/Injector.CCFN (ESET-NOD32), W32/CCFN!tr (Fortinet)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

マルウェアは、感染コンピュータ上の特定の情報を収集します。

マルウェアは、HTTPポストを経由して、収集した情報を不正リモートユーザに送信します。

マルウェアは、仮想環境内で実行されると、自身の活動を終了します。

  詳細

ファイルサイズ 123,923 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年6月23日
ペイロード ファイルの作成

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\ch.gif
  • %User Temp%\channel.js
  • %User Temp%\lamtomeajnkea1321
  • %User Temp%\{random}\embryulcia.dll -> deleted afterwards detected as BKDR_INJECTO.ERO
  • %User Temp%\readme.txt

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %AppDataLocal\LolClient\LolCache.exe

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • svchost.exe
    or
  • explorer.exe

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %AppDataLocal\LolClient
  • %AppDataLocal\LolClient\mod

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • XNXGv3IzwCz
  • hOImBA7our6

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • Added Process

マルウェアは、感染コンピュータ上のメモリに以下のプロセスを確認すると、自身を終了します。

  • ollydbg.exe
  • wireshark.exe
  • smsniff.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunOnce
LeagueofLegendsCache = "%AppDataLocal%\LolClient\LolCache.exe"

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Windows
Load = "%AppDataLocal%\LolClient\LolCache.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\LeagueofLegendsCache
pcid = "{GUID}"

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\LeagueofLegendsCache
mpid = "{malware process ID}"

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\LeagueofLegendsCache
wpid = "{malware child process ID}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\
Microsoft\Windows\WindowsUpdate\
AU
NoAutoUpdate = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\
Microsoft\Windows NT\SystemRestore
DisableSR = "1"

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\LeagueofLegendsCache

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\LeagueofLegendsCache\
mod

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download file
  • Execute file
  • Load module
  • Update itself
  • Uninstall itself
  • Connect to other URL
  • Terminate Itself

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}jala.website:1337/1337/access.php
  • http://{BLOCKED}nn.com:1337/1337/access.php

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%\{random filename}

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

情報漏えい

マルウェアは、感染コンピュータ上の以下の情報を収集します。

  • OS Version
  • OS Bit Version
  • If running as administrator

情報の送信先

マルウェアは、HTTPポストを経由して、収集した情報を不正リモートユーザに送信します。

その他

マルウェアは、仮想環境内で実行されると、自身の活動を終了します。

マルウェアが作成する以下のファイルは、「BKDR_INJECTO.ERO」として検出されます。その後、削除されます。

  • %User Temp%\{random}\embryulcia.dll

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • ファイルをダウンロード
  • ファイルを実行
  • モジュールの読み込み
  • 自身の更新
  • 自身のアンインストール
  • その他のURLに接続
  • 自身の終了

マルウェアが収集する感染コンピュータの情報は以下のとおりです。

  • OSのバージョン
  • OSのビットバージョン
  • 管理者として実行されているかどうか

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.750

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
    • LeagueofLegendsCache = "%AppDataLocal%\LolClient\LolCache.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows
    • Load = "%AppDataLocal%\LolClient\LolCache.exe"

手順 5

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE
    • LeagueofLegendsCache

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %AppDataLocal\LolClient

手順 7

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\ch.gif
  • %User Temp%\channel.js
  • %User Temp%\lamtomeajnkea1321
  • %User Temp%\readme.txt
  • %User Temp%\{random}\embryulcia.dll

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_INJECTO.ERO」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 9

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\AU
    • From: NoAutoUpdate = "1"
      To: NoAutoUpdate = 0
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows NT\SystemRestore
    • From: DisableSR = "1"
      To: DisableSR = 0

手順 10

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_INJECTO.ERO」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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