解析者: Adrian Cofreros   

 別名:

VirTool:Win32/Obfuscator.XZ(Microsoft),LooksLike.Win32.InfectedFile!B (v)(Sunbelt),TR/Crypt.FKM.Gen(Antivir)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、メインとなるコンポーネントが必要になります。

  詳細

ファイルサイズ 247,808 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2014年5月12日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, システム情報の収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\~cache_4e64724140404d6b6e.tmp

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • List service
  • Start/Stop/Delete service
  • Start/Stop connection to server
  • Perform remote shell
  • Terminate itself
  • Get proxy server information (Proxy type, proxy name, user name, password)
  • Get system information (OEMCP)
  • Manages Files
  • Get Volume Information
  • OS Version
  • Get drive information (Removable drive, Fixed drive, Network drive, CD-ROM, RAM disk)

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • 127.0.0.1:1533

その他

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、メインとなるコンポーネントが必要になります。

マルウェアが実行するコマンドは、以下のとおりです。

  • サービスの列挙
  • サービスの開始/終了/削除
  • サーバへの接続の開始/停止
  • リモートシェルの実行
  • 自身の停止
  • プロキシサーバの取得(プロキシタイプ、プロキシ名、ユーザ名、パスワード)
  • システム情報の取得(OEMCP)
  • ファイルの管理
  • ボリューム情報の取得
  • オペレーションシステム(OS)の種類
  • ドライブ情報の取得(リムーバブルドライブ、固定ドライブ、ネットワークドライブ、CD-ROM、RAMディスク)

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.798.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年5月16日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.799.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年5月17日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\~cache_4e64724140404d6b6e.tmp

手順 4

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_HIKIT.VTR」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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