BKDR_GOLPECO.A
Windows 2000, XP, 2003, Vista
マルウェアタイプ:
バックドア型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。
マルウェアは、他の不正プログラムに作成され、コンピュータに侵入します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、以下の不正プログラムに作成され、コンピュータに侵入します。
- TROJ_DROPPER.QVA
プロセスの終了
マルウェアは、以下の不正プログラムに関連するプロセスを終了します。
- Avp.exe
バックドア活動
マルウェアは、以下のポートを開きます。
- TCP port 53
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。
- Zgrsl.{BLOCKED}u.com
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.133.123
マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。
- シェルコマンドの実行
- ドライブとファイルをその情報とともに列挙
- 不正リモートユーザが特定したデータでファイルの上書き
- 不正リモートユーザが特定したファイルのコンテンツを収集
- ファイルの実行
- 以下のシステム情報を収集
- コンピュータ名
- ユーザ名
- CPUのタイプ
- CPUの速度
- 現在のプロセスID
- オペレーティングシステム(OS)のバージョン
- メモリ容量
- ドライブタイプ
- ディスク空き容量
その他
サーバへの接続が確立すると、マルウェアは、以下のリクエストを送信します。
- GET /s/asp?=p=1
- POST /s/asp?=p=1
マルウェアは、以下のファイルにアクセスを試みます。
- IDE21201.VXD
このファイルは、ハードディスクと直接通信するデバイスドライバです。マルウェアは、このファイルを利用し、ユーザのハードディスク情報を得ます。
また、マルウェアは、感染コンピュータから以下の情報を収集します。
- ドライブ情報
- コンピュータ名
- OS情報
- ホスト名
- Macアドレス
対応方法
手順 1
Windows ME および XPユーザは、パソコンから不正プログラムもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
Windowsの検索機能([スタート] → [検索] → [ファイルとフォルダすべて] を選択)などを使用して、この「BKDR_GOLPECO.A」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。
手順 3
このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「BKDR_GOLPECO.A」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。
手順 4
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 5
「BKDR_GOLPECO.A」として検出されたファイルを検索し削除します。
手順 6
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_GOLPECO.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。ただし、念のため、隔離されたファイルを削除してください。詳しくは、こちらをご確認下さい。
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