解析者: Byron Jon Gelera   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    Backdoor

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

マルウェアは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。

  詳細

ファイルサイズ 69,632 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2017年4月11日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • msiexec.exe

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • created msiexec.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\CryptService
ImagePath = {malware path}\wsc.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\CryptService
DisplayName = Cryptographic Service

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\CryptService
Description = “Provides three management services: Catalog Database Service, which confirms the signatures of Windows files and allows new programs to be installed; If this service is disabled, any services that explicitly depend on it will fail to start”

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Get list of drives
  • Get list of files/folder
  • Perform File operation (copy, move, rename, delete)
  • Create directory
  • Download File
  • Upload File
  • Execute files

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://support.{BLOCKED}ization.org:443

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

マルウェアは、IEのゾーン設定を変更します。

その他

が自身の不正活動を実行するためには、以下のファイルが必要になります。

  • {malware path}\data.bin <- malicious encrypted component file
  • {malware path}\wsc.exe <- non-malicious, loads the dll component

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.340.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年4月14日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.341.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年4月15日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • CryptService

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_GEEKEY.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください