解析者: John Kevin Sanchez   

 別名:

Backdoor:Win32/Fynloski.M (Microsoft), Backdoor.DarkKomet.r4 (CAT-QuickHeal), MSIL/Injector.GGF!tr (Fortinet)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

マルウェアは、ユーザのキー入力操作情報を記録し、情報を収集します。

  詳細

ファイルサイズ 563,712 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2016年10月19日
ペイロード 情報収集, システムセキュリティへの感染活動, ファイルの作成

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\DcjeswNd\PJGzURi.exe.lnk
  • %Application Data%\dclogs\{YYYY-MM-DD-S}.dc - log file where keystrokes and other information are written

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\DcjeswNd\PJGzURi.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\DcjeswNd
  • %Application Data%\dclogs

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • DC_MUTEX-{random 7 alphanumeric characters}

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
shell = %Application Data%\DcjeswNd\PJGzURi.exe,explorer.exe

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\DC3_FEXEC

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Disable RegistryTools
  • Disable TaskMgr
  • Disable Control Panel
  • List disk drives
  • List webcams and monitor/capture video
  • Change MSN Messenger status & modify contact list
  • Shutdown, Restart, Log off or Lock computer
  • Empty Recycle Bin
  • Visit arbitrary C&C servers
  • List active windows
  • Remote shell command
  • Download and execute files
  • Download updated copy of itself
  • Upload files
  • Log keystrokes
  • Refresh or delete logs
  • Modify system's host file
  • Record and play sounds
  • Open and close CD-ROM drive door
  • Steal passwords
  • Get torrent files
  • Refresh Wifi
  • Uninstall programs
  • Start and control chat sessions
  • Monitor activity by Remote Desktop Protocol
  • DDOS Flooding
  • Manipulate the following:
    • Browser
    • Clipboard
    • Desktop
    • Dialog Box
    • Files
    • Folders
    • Mouse clicks
    • Processes
    • Registries
    • Services
    • Shutdown button options
    • Start button
    • System clock
    • System tray
    • Taskbar
  • Lessen system security level by:
    • Disabling update notification
    • Disabling AV notification
    • Disabling firewall
    • Disabling services
    • Disabling LUA notification

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}igboy101.no-ip.biz:1604

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Admin rights
  • Computer/User name
  • Language/Country
  • Operating System information
  • RAM used
  • Web Cam information

マルウェアは、ユーザのキー入力操作情報を記録し、情報を収集します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.846.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年10月19日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.847.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年10月20日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • shell = %Application Data%\DcjeswNd\PJGzURi.exe,explorer.exe

手順 5

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • DC3_FEXEC

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\DcjeswNd
  • %Application Data%\dclogs

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_FYNLOSKI.YYSWT」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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