解析者: RonJay Kristoffer Caragay   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

  詳細

ファイルサイズ 24,576 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年11月27日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • ___exception_{port}___

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を作成し、Windowsのファイアウォールを回避します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\FirewallRules
{GUID} = "v2.10|Action=Allow|Active=TRUE|Dir=In|App={malware path and filename}|Name=Microsoft IME Dictionary Update|" ← (For Windows Vista and Above)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPorts\
List
{port}:UDP = "{port}:UDP:*:Enabled:Microsoft IME Dictionary Update" ← (For Windows XP and Below)

バックドア活動

マルウェアは、以下のポートを開き、リモートコマンドを待機します。

  • 2580

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • runas - execute commands with Administrator rights
  • endx - terminate itself
  • Perform remote shell

その他

マルウェアが実行するコマンドは、以下のとおりです。

  • runas - 管理者権限でコマンドを実行
  • endx - 自身の終了
  • リモートシェルの実行

マルウェアは、以下のコマンドを実行し、Windowsのファイアウォールを回避します

  • cmd /c netsh adv fi del rule name="Microsoft IME Dictionary Update" & netsh adv fi add rule name="Microsoft IME Dictionary Update" dir=in prog="{malware path and filename}" act=allow - (Windows Vista 以上)
  • cmd /c netsh fi del po UDP {port} & netsh fi add po UDP {port} "Microsoft IME Dictionary Update" - (Windows XPおよび以下のバージョン)

「{port}」はデフォルトで、"2580"です。マルウェアは、パラメータとして、ポートを追加することにより改変されます。

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 11.304.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年11月27日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.305.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年11月27日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\FirewallRules
    • {GUID} = "v2.10|Action=Allow|Active=TRUE|Dir=In|App={malware path and filename}|Name=Microsoft IME Dictionary Update|"← (For Windows Vista and Above)
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPorts\List
    • {port}:UDP = "{port}:UDP:*:Enabled:Microsoft IME Dictionary Update"← (For Windows XP and Below)

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_FUPDATE.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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