更新者 : Joie Salvio

 別名:

Trojan:Win32/Comisproc (Microsoft), a variant of Win32/Agent.TDQ (ESET), Trojan-Dropper.Win32.Agent.gonr (Kaspersky), Dropped:Trojan.Generic.6827920 (FSecure)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  詳細

ファイルサイズ 17,408 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2012年3月4日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

自動実行方法

マルウェアは、作成されたコンポーネントをシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\TPAutoConSvc

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\TPAutoConSvc

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\TPAutoConSvc

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\TPAutoConSvc
Type = "0x00000020"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\TPAutoConSvc
Start = "0x00000002"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\TPAutoConSvc
ImagePath = "%systemroot%\system32\svchost.exe -k netgroup"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\TPAutoConSvc
ErrorControl = "0x00000001"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\TPAutoConSvc
DisplayName = "TP AutoConnection Service"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\TPAutoConSvc
Group = "netsvcs"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\TPAutoConSvc\Parameters
ServiceDll = "%systemroot%\system32\tpautosvc.dll"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\TPAutoConSvc\Security
Security = {hex values}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\TPAutoConSvc\Enum
0 = "Root\LEGACY_TPAUTOCONSVC\0000"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\TPAutoConSvc\Enum
Count = "0x00000001"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\TPAutoConSvc\Enum
NextInstance = "0x00000001"

マルウェアは、作成されたコンポーネントをシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\TPAutoConSvc

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\TPAutoConSvc\Parameters

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\TPAutoConSvc\Security

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\SvcHost
netgroup = "TPAutoConSvc"

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Perform Remote Shell

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • gmail.{BLOCKED}ktw.com - using port 80 and 443

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\tpautosvc.dll

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 8.750.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年2月2日
VSAPI OPR パターンバージョン 8.751.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年2月2日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\SvcHost
    • netgroup = "TPAutoConSvc"

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • TPAutoConSvc

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\tpautosvc.dll

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_FAKEMS.ZZXX」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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