解析者: Christopher Daniel So   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

マルウェアは、他のファイルを作成する機能を備えていません。

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

  詳細

使用ポート TCP Port 443, TCP port 8080 (HTTP Alternate)
ファイルサイズ 19,456 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年6月15日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Enumerate processes
  • Start remote command prompt
  • Create a file for writing
  • Write to the opened file
  • Open/Execute a file
  • Read a part or an entire file
  • Close connection to C&C server
  • Delete a file
  • Terminate process
  • Enumerate drives and their types
  • List files in the current directory
  • Delete the file C:\WINDOWS\Tasks\svchost.exe, remove the registry entry HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run tasksvc, then exit

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.202.197:443
  • usababa.{BLOCKED}w.us:443

作成活動

マルウェアは、他のファイルを作成する機能を備えていません。

情報漏えい

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

その他

マルウェアは、以下のプロキシサーバを介してコマンド&コントロール(C&C)サーバへ接続します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.16.21:8080

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

マルウェアが実行するコマンドは以下のとおりです。

  • プロセスの列挙
  • リモートコマンドプロンプトの開始
  • 書き込み用のファイルの作成
  • 開いたファイルに上書きする
  • ファイルを開く/実行する
  • ファイルの一部またはすべてを読み取る
  • C&Cサーバとの接続を終了する
  • ファイルの削除
  • プロセスの終了
  • ドライブ名とドライブの種類の列挙
  • カレントディレクトリ内のファイルのリスト化
  • ファイル "C:\WINDOWS\Tasks\svchost.exe" の削除、レジストリ値「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run tasksvc」の削除、そして終了

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 9.196.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年6月15日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.197.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年6月16日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「BKDR_DLOADR.BGK」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_DLOADR.BGK」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください