BKDR_DARKOMET.DD
Windows
マルウェアタイプ:
バックドア型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %Application Data%\dclogs\{Current Date}.dc
- %Application Data%\HhojxBSi\i41UgdE.exe
- %Application Data%\HhojxBSi\i41UgdE.exe.lnk - points to %Application Data%\HhojxBSi\i41UgdE.exe
- %Application Data%\sZ51gjB0\FxtmIE5.exe.lnk - points to %Application Data%\sZ51gjB0\FxtmIE5.exe
(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)
マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。
- %User Temp%\namee.exe
(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)
マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。
- %Application Data%\sZ51gjB0\FxtmIE5.exe
- %System%\MSDCSC\msdcsc.exe
(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。. %System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)
マルウェアは、以下のフォルダを作成します。
- %Application Data%\dclogs
- %Application Data%\HhojxBSi
- %Application Data%\sZ51gjB0
- %System%\MSDCSC
- %Application Data%\dclogs
- %Application Data%\HhojxBSi
- %Application Data%\sZ51gjB0
- %System%\MSDCSC
(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。. %System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)
自動実行方法
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
fZwXct6sbg = "%Application Data%\sZ51gjB0\FxtmIE5.exe.lnk"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
MicroUpdate = "%System%\MSDCSC\msdcsc.exe"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Hy4vK1FZJO = "%Application Data%\HhojxBSi\i41UgdE.exe.lnk"
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Userinit = "%System%\userinit.exe,%System%\MSDCSC\msdcsc.exe"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「%System%\userinit.exe,」となります。)
他のシステム変更
マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\DC3_FEXEC
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
CurrentVersion
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
CurrentVersion\Explorern
マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\DC3_FEXEC
{Date of execution} at {Time of execution} = "{GUID}"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
DisableTaskMgr = "1"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
DisableRegistryTools = "1"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
System
EnableLUA = "0"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
CurrentVersion\Explorern
NoControlPanel = "1"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile
DisableNotifications = "0"
マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center
AntiVirusDisableNotify = "1"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Security Center
UpdatesDisableNotify = "1"
(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)
その他
マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。
- {BLOCKED}48.ddns.net
- {BLOCKED}rumsseek.{BLOCKED}nkiller.com
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
スタートアップディスク、または、回復コンソールを用いて、「BKDR_DARKOMET.DD」として検出されたファイルを確認し削除します。
手順 4
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 5
このレジストリキーを削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software
- DC3_FEXEC
- DC3_FEXEC
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies
- CurrentVersion
- CurrentVersion
手順 6
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System
- DisableTaskMgr = "1"
- DisableTaskMgr = "1"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System
- DisableRegistryTools = "1"
- DisableRegistryTools = "1"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System
- EnableLUA = "0"
- EnableLUA = "0"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile
- DisableNotifications = "0"
- DisableNotifications = "0"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- fZwXct6sbg = "%Application Data%\sZ51gjB0\FxtmIE5.exe.lnk"
- fZwXct6sbg = "%Application Data%\sZ51gjB0\FxtmIE5.exe.lnk"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- MicroUpdate = "%System%\MSDCSC\msdcsc.exe"
- MicroUpdate = "%System%\MSDCSC\msdcsc.exe"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- Hy4vK1FZJO = "%Application Data%\HhojxBSi\i41UgdE.exe.lnk"
- Hy4vK1FZJO = "%Application Data%\HhojxBSi\i41UgdE.exe.lnk"
手順 7
変更されたレジストリ値を修正します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
- From: Userinit = "%System%\userinit.exe,%System%\MSDCSC\msdcsc.exe"
To: Userinit = %System%\userinit.exe,
- From: Userinit = "%System%\userinit.exe,%System%\MSDCSC\msdcsc.exe"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
- From: AntiVirusDisableNotify = "1"
To: AntiVirusDisableNotify = 0
- From: AntiVirusDisableNotify = "1"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Security Center
- From: UpdatesDisableNotify = "1"
To: UpdatesDisableNotify = 0
- From: UpdatesDisableNotify = "1"
手順 8
以下のフォルダを検索し削除します。
- %Application Data%\dclogs
- %Application Data%\HhojxBSi
- %Application Data%\sZ51gjB0
- %System%\MSDCSC
手順 9
以下のファイルを検索し削除します。
- %User Temp%\namee.exe
手順 10
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_DARKOMET.DD」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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