解析者: Karl Dominguez   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、特定のレジストリ値を問い合わせることによって、感染コンピュータの既定のインターネットブラウザを確認します。

ブラウザのインスタンスが実行中の場合、マルウェアは、ブラウザにリモートサーバに接続するスレッドを組み込みます。ブラウザが実行中ではないことを確認した場合、マルウェアは、上記で確認したブラウザの新しいプロセスを開き、リモートサーバに接続するスレッドを組み込みます。これにより、不正リモートユーザは感染コンピュータ上で任意のコマンドを実行することが可能となります。

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、ダウンロードする機能を備えていません。

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

  詳細

ファイルサイズ 139,264 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年5月7日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • DK*&#KAUY

マルウェアは、以下の通常のプロセスにスレッドを組み込みます。

  • Explorer.exe

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Local AppWizard-GeneraTed Applications\
bricks

HKEY_CURRENT_USER\Software\Local AppWizard-GeneraTed Applications\
bricks\Recent File List

HKEY_CURRENT_USER\Software\Local AppWizard-GeneraTed Applications\
bricks\Settings

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • {BLOCKED}n.dyndns-mail.com

ダウンロード活動

マルウェアは、ダウンロードする機能を備えていません。

情報漏えい

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

その他

マルウェアは、以下のレジストリ値を問い合わせることによって、感染コンピュータの既定のインターネットブラウザを確認します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\http\shell\open\command
(既定) = "<インターネットブラウザのパス名およびファイル名>"

ブラウザのインスタンスが実行中の場合、マルウェアは、ブラウザにリモートサーバに接続するスレッドを組み込みます。ブラウザが実行中ではないことを確認した場合、マルウェアは、上記で確認したブラウザの新しいプロセスを開き、リモートサーバに接続するスレッドを組み込みます。これにより、不正リモートユーザは感染コンピュータ上で任意のコマンドを実行することが可能となります。

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 8.140.11
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年5月7日
VSAPI OPR パターンバージョン 8.141.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2011年5月7日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Local AppWizard-GeneraTed Applications\
    • bricks

手順 4

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_DARKMOON.K 」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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