解析者: Christopher Daniel So   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 Eメールを介したスパム活動

マルウェアは、大量送信されたスパムメールに添付されて、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、ダウンロードする機能を備えていません。

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

マルウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 430,080 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年8月30日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

マルウェアは、大量送信されたスパムメールに添付されて、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\Kexlivemx.exe (if not logged in as an administrator)
  • %System%:Kexlivemx.exe (if logged in as an administrator)

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

マルウェアは、以下のプロセスに自身を組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • explorer.exe

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • b77v77d28

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Kexlive Uplivefile = "%System%:Kexlivemx.exe" or "%System%\Kexlivemx.exe"

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

ダウンロード活動

マルウェアは、ダウンロードする機能を備えていません。

情報漏えい

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

その他

マルウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

マルウェアが、感染したコンピュータ内作成する自身のコピーは以下のとおりです。

  • %System%\Kexlivemx.exe (管理者権限でログインしていない場合)
  • %System%:Kexlivemx.exe (管理者権限でログインしている場合)

マルウェアは、非表示で既定のブラウザを開始します。マルウェアは、非表示の既定のブラウザにコードを挿入し、自身のバックドア活動を実行します。

マルウェアは、443ポートの以下のURLのいずれかにアクセスし、バイナリコードで書かれた命令を受信します。そして、マルウェアは、この命令を実行します。

  • send.<省略>00.com
  • hk.<省略>00.com

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 9.360.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年8月30日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.361.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年8月31日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Kexlive Uplivefile = "%System%:Kexlivemx.exe" or "%System%\Kexlivemx.exe"

手順 4

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_DARKMOON.DO」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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