更新者 : John Kevin Sanchez

 別名:

Backdoor:Win32/Crugup.A (Microsoft), Trojan.Win32.Reconyc.eoun (Kaspersky), RDN/Downloader.a!vt (McAfee)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

マルウェアは、HTTPポストを経由して、収集した情報を不正リモートユーザに送信します。

  詳細

ファイルサイズ 83495 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年6月10日
ペイロード 情報収集, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %Application Data%\{Folder Name}\svchost.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\{Folder Name}

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • GH5K-GKL8-CPP4-DE24

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
z64_kernel = %Application Data%\{Folder Name}\svchost.exe

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
z64_kernel = %Application Data%\{Folder Name}\svchost.exe

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\cppguru
mv = Mi4wNQ== (base64 encoded version = 2.05)

マルウェアは、以下のレジストリ値を作成し、Windowsのファイアウォールを回避します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
%Application Data%\{Folder Name}\svchost.exe = %Application Data%\{Folder Name}\svchost.exe:*:Enabled:svchost.exe
for Windows XP and Windows 2003

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet002\
services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
%Application Data%\{Folder Name}\svchost.exe = %Application Data%\{Folder Name}\svchost.exe:*:Enabled:svchost.exe
for Windows XP and Windows 2003

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet003\
services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
%Application Data%\{Folder Name}\svchost.exe = %Application Data%\{Folder Name}\svchost.exe:*:Enabled:svchost.exe
for Windows XP and Windows 2003

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
%Application Data%\{Folder Name}\svchost.exe = %Application Data%\{Folder Name}\svchost.exe:*:Enabled:svchost.exe
for Windows XP and Windows 2003

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\FirewallRules
{GUID} = v{version number}|Action=Allow|Active=TRUE|Dir=In|App=%Application Data%\{Folder Name}\svchost.exe|Name=madservice|
for Windows 7, Windows 8 and Windows Vista

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Use Internet Explorer to connect to remote sites
  • Download and execute file
  • Update itself
  • Delete itself
  • Perform denial of service attacks

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://{BLOCKED}egtxx.ws/gamers/index.php

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %Application Data%\sqlite3.dll
  • %Application Data%\mg.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Volume serial number
  • OS Version
  • If the machine is running with administrative priviliges

情報の送信先

マルウェアは、HTTPポストを経由して、収集した情報を不正リモートユーザに送信します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 11.752.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年6月25日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.753.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年6月26日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「BKDR_CRUGUP.AF」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • HKEY_CURRENT_USER\Software\cppguru

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • z64_kernel = %Application Data%\{Folder Name}\svchost.exe
  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • z64_kernel = %Application Data%\{Folder Name}\svchost.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
    • %Application Data%\{Folder Name}\svchost.exe = %Application Data%\{Folder Name}\svchost.exe:*:Enabled:svchost.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet002\services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
    • %Application Data%\{Folder Name}\svchost.exe = %Application Data%\{Folder Name}\svchost.exe:*:Enabled:svchost.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet003\services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
    • %Application Data%\{Folder Name}\svchost.exe = %Application Data%\{Folder Name}\svchost.exe:*:Enabled:svchost.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
    • %Application Data%\{Folder Name}\svchost.exe = %Application Data%\{Folder Name}\svchost.exe:*:Enabled:svchost.exe
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\FirewallRules
    • {GUID} = v{version number}|Action=Allow|Active=TRUE|Dir=In|App=%Application Data%\{Folder Name}\svchost.exe|Name=madservice|

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\{Folder Name}

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_CRUGUP.AF」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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