解析者: Anthony Joe Melgarejo   

 別名:

Worm:Win32/Cridex.E (Microsoft), W32/Cridex.NTO!tr (Fortinet), Worm.Win32.Cridex (Ikarus)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 252,416 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年5月16日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %Application Data%\KB{random number}.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\exp{random number}.tmp
  • %User Temp%\exp{random number}.tmp.exe
  • %Application Data%\{random}\{random}

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。. %Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\{random}

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
KB{random number}.exe = "%Application Data%\KB{random number}.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Windows\
CurrentVersion\Internet Settings
GlobalUserOffline = "0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Windows NT\
S{random value}
Default = "{random values}"

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\C{random value}

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\S{random value}

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.234.53:8080/jsbqmCA/hCpyb/Cnw/ED/
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.190.170:8080/jsbqmCA/hCpyb/Cnw/ED/
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.5.195:8080/jsbqmCA/hCpyb/Cnw/ED/
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.74.5:8080/jsbqmCA/hCpyb/Cnw/ED/
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.3.246:8080/jsbqmCA/hCpyb/Cnw/ED/
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}. 38.172:8080/jsbqmCA/hCpyb/Cnw/ED/
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.224.130:8080/jsbqmCA/hCpyb/Cnw/ED/
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.246.151:8080/jsbqmCA/hCpyb/Cnw/ED/
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.148.92:8080/jsbqmCA/hCpyb/Cnw/ED/
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.242.8:8080/jsbqmCA/hCpyb/Cnw/ED/
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.130.98:8080/jsbqmCA/hCpyb/Cnw/ED/
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.6.95:8080/jsbqmCA/hCpyb/Cnw/ED/
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.184.3:8080/jsbqmCA/hCpyb/Cnw/ED/
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.156.20:8080/jsbqmCA/hCpyb/Cnw/ED/
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.22.14:8080/jsbqmCA/hCpyb/Cnw/ED/
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.148.213:8080/jsbqmCA/hCpyb/Cnw/ED/
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.30.185:8080/jsbqmCA/hCpyb/Cnw/ED/
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.189.229:8080/jsbqmCA/hCpyb/Cnw/ED/
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.201.180:8080/jsbqmCA/hCpyb/Cnw/ED/
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.80.40:8080/jsbqmCA/hCpyb/Cnw/ED/
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.143.90:8080/jsbqmCA/hCpyb/Cnw/ED/
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}. 6.93:8080/jsbqmCA/hCpyb/Cnw/ED/
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.167.124:8080/jsbqmCA/hCpyb/Cnw/ED/
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.90.92:8080/jsbqmCA/hCpyb/Cnw/ED/

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • KB{random number}.exe = "%Application Data%\KB{random number}.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Windows\CurrentVersion\Internet Settings
    • GlobalUserOffline = "0"

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT
    • C{random value}
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT
    • S{random value}

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\{random}

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\exp{random number}.tmp
  • %User Temp%\exp{random number}.tmp.exe

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_CRIDEX.AN」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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