解析者: Francis Xavier Antazo   

 別名:

Trojan.Cozer (Symantec)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 1,192,744 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年1月28日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, システムセキュリティへの感染活動, ファイルの作成

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %Application Data%\ATI_Subsystem\atiadlxx.dll (will be detected as BKDR64_COZER.AA)
  • %Application Data%\ATI_Subsystem\aticfx32.bin
  • %Application Data%\ATI_Subsystem\aticfx32.dll (will be detected as BKDR_COZER.AA)
  • %Application Data%\ATI_Subsystem\coinst_13.152.dll (will be detected as BKDR_COZER.AA)
  • %Application Data%\ATI_Subsystem\racss.dat

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %User Temp%\reader_sl.exe (will be detected as BKDR_COZER.AA)

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

マルウェアは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %Application Data%\ATI_Subsystem\clinfo.exe (copy of rundll32.exe)
  • %User Temp%\hppscan854.pdf

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.. %User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを削除します。

  • %User Temp%\reader_sl.exe

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
Explorer\Run
ativvaxy_cik_API = ""%Application Data%\ATI_Subsystem\clinfo.exe""%Application Data%\ATI_Subsystem\aticfx32.dll", ADL_Display_DeviceConfig_Get"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
clinfo_x64 = ""%Application Data%\ATI_Subsystem\clinfo.exe""%Application Data%\ATI_Subsystem\aticfx32.dll", ADL_Display_DeviceConfig_Get"

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
atipblag_x64 = ""%Application Data%\ATI_Subsystem\clinfo.exe""%Application Data%\ATI_Subsystem\aticfx32.dll", ADL_Display_DeviceConfig_Get"

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download arbitrary files
  • Upload arbitrary files
  • Execute arbitrary files
  • End arbitrary processes
  • Collect system information such as user name, computer name, operating system version, IP address, MAC address, security software installed

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • 200.119.128.45:443
  • 202.206.232.20:443

  対応方法

対応検索エンジン: 9.750

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\Explorer\Run
    • ativvaxy_cik_API = ""%Application Data%\ATI_Subsystem\clinfo.exe""%Application Data%\ATI_Subsystem\aticfx32.dll", ADL_Display_DeviceConfig_Get"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • clinfo_x64 = ""%Application Data%\ATI_Subsystem\clinfo.exe""%Application Data%\ATI_Subsystem\aticfx32.dll", ADL_Display_DeviceConfig_Get"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • atipblag_x64 = ""%Application Data%\ATI_Subsystem\clinfo.exe""%Application Data%\ATI_Subsystem\aticfx32.dll", ADL_Display_DeviceConfig_Get"

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\ATI_Subsystem\atiadlxx.dll
  • %Application Data%\ATI_Subsystem\aticfx32.bin
  • %Application Data%\ATI_Subsystem\aticfx32.dll
  • %Application Data%\ATI_Subsystem\clinfo.exe
  • %Application Data%\ATI_Subsystem\coinst_13.152.dll
  • %Application Data%\ATI_Subsystem\racss.dat
  • %User Temp%\reader_sl.exe
  • %Windows%\Tasks\atioglxx_Ext.job
  • %User Temp%\hppscan854.pdf

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_COZER.AA」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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