更新者 : Nikko Tamana

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう<Common Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

  詳細

ファイルサイズ 123,904 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年6月27日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動, システム情報の収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\RealUpgrade.exe
  • %User Startup%\{random file name}.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。. %User Startup%フォルダは、Windows 98 および ME の場合、通常、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup"、Windows NT の場合、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" および "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • {Malware Path}\.tmp - Contains logged key strokes

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random file name} = ""%User Profile%\RealUpgrade.exe" .."

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random file name} = ""%User Profile%\RealUpgrade.exe" .."

マルウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう<Common Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。$$DATA$$

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\{random file name}

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\{random file name}
US = "!"

HKEY_CURRENT_USER\Environment
SEE_MASK_NOZONECHECKS = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
%User Profile%\RealUpgrade.exe = "%User Profile%\RealUpgrade.exe:*:Enabled:RealUpgrade.exe"

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download and execute files
  • Compress files for uploading
  • Load plugins
  • Ping
  • Registry management
  • Remote shell execution
  • Restart
  • Screenshot
  • Unistall itself
  • Update itself
  • Terminate itself

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • {BLOCKED}3.{BLOCKED}p3.com

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Computer name, country and serial number
  • User name
  • Operating system version

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.122.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年6月27日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.123.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年6月28日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「BKDR_BLADABINDI.FK」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • {random file name}

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft
    • Windows\CurrentVersion\Run = {random file name} = %User Profile%\RealUpgrade.exe ..
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft
    • Windows\CurrentVersion\Run = {random file name} = %User Profile%\RealUpgrade.exe ..
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
    • %User Profile%\RealUpgrade.exe = %User Profile%\RealUpgrade.exe:*:Enabled:RealUpgrade.exe
  • In HKEY_CURRENT_USER\Environment
    • SEE_MASK_NOZONECHECKS = 1

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Malware path}\.tmp

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_BLADABINDI.FK」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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