解析者: Pearl Charlaine Espejo   

 別名:

Mal/Bayrob-A (Sophos)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 380,416 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2016年1月22日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %System Root%\rmpeumktt\zbze1o5ouv2heujb9jfb.exe
  • %System Root%\rmpeumktt\nmtuyjeje.exe
  • %System Root%\rmpeumktt\ouxnjybzpkya.exe

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Windows%\rmpeumktt\rzhhdtke0
  • %System Root%\rmpeumktt\qiroq1u9wew5
  • %System Root%\rmpeumktt\r9du2g9q
  • %System Root%\rmpeumktt\rzhhdtke0

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.. %System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Windows%\rmpeumktt
  • %System Root%\rmpeumktt

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.. %System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Event Identity Filtering Profile Remote
Type = "272"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Event Identity Filtering Profile Remote
Start = "2"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Event Identity Filtering Profile Remote
ImagePath = "%System Root%\rmpeumktt\ouxnjybzpkya.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Event Identity Filtering Profile Remote
DisplayName = "Event Identity Filtering Profile Remote"

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Extensible Windows Transfer Human Link-Layer = "%System Root%\rmpeumktt\ouxnjybzpkya.exe"

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\Proxy Session Routing Manager

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{domain}.net/index.php

マルウェアは、ファイルが適切に実行されていないことをユーザに知らせるために偽のエラーメッセージを表示します。

{domain}は、以下の文字列のうちの2つを連結して生成されます。

  • answer
  • around
  • because
  • broken
  • building
  • catch
  • clothes
  • complete
  • degree
  • desire
  • difficult
  • distant
  • doctor
  • double
  • dress
  • during
  • eearly
  • enough
  • evening
  • expect
  • fellow
  • foreign
  • forward
  • future
  • gentle
  • glass
  • govern
  • health
  • heard
  • heaven
  • heavy
  • indeed
  • leader
  • length
  • machine
  • might
  • movement
  • nature
  • necessary
  • needle
  • notice
  • order
  • outside
  • person
  • pleasant
  • prepare
  • pretty
  • proud
  • public
  • require
  • result
  • return
  • right
  • safety
  • separate
  • still
  • store
  • strength
  • sudden
  • various
  • welcome
  • whether

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.292.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年1月28日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.293.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年1月29日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • Event Identity Filtering Profile Remote

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Extensible Windows Transfer Human Link-Layer = "%System Root%\rmpeumktt\ouxnjybzpkya.exe"

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Windows%\rmpeumktt
  • %System Root%\rmpeumktt

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_BAYROB.P」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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