解析者: Cris Nowell Pantanilla   

 別名:

Trojan.Win32.Buzus.xrmq (Kaspersky), TrojanDownloader:Win32/Small (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

マルウェアは、感染コンピュータから特定の情報を収集します。

  詳細

ファイルサイズ 1,072,128 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2016年8月22日
ペイロード 情報収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %Application Data%\KLMS\klim.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\KLMS

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • iexplore.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
KLIM = "%Application Data%\KLMS\klim.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\MTR
rno1 = "25263.exe"

HKEY_CURRENT_USER\Software\MTR
gn = "25263.exe"

HKEY_CURRENT_USER\Software\MTR
mep = "2632"

HKEY_CURRENT_USER\Software\MTR
api = "2772"

HKEY_CURRENT_USER\Software\MTR
pim = "2776"

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • AddAutoFTPToDB
  • CaptureScreen
  • ChromeInject
  • ClearCred
  • CompressArchive
  • CopyMTP
  • DeleteAutoFTPFromDB
  • DeleteFileFromDevice
  • DisableChrome
  • DisableMouseCapture
  • EnableAndLoadCapList
  • GenerateReports
  • GetAutoFTP
  • GetCamlist
  • GetFileMONLIST
  • GetSound
  • GetUSBMONLIST
  • GetWifi
  • GrabFileFromDevice
  • PutFileOnDevice
  • RarFolder
  • SearchMain
  • SendCam
  • SendFileMonLog
  • SendMTPList
  • SendMTPList2
  • SendStartup
  • SendUSBList
  • SendinfoList
  • SignoutSkype
  • SplitMyFile
  • StartFileMonitor
  • StartShell
  • StealUSB
  • StopCam
  • StopFileMonitor
  • StopSearch
  • StopUSBMonitor
  • Uninstall
  • getkey

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {blocked}azeh.ddns.net
  • http://{blocked}.{blocked}.150.90:5656/x9/
  • http://{blocked}.{blocked}.150.90:5656/cucumber/

情報漏えい

マルウェアは、感染コンピュータから以下の情報を収集します。

  • User Name
  • Computer Name
  • OS Version
  • IP Address

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • KLIM = "%Application Data%\KLMS\klim.exe"

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • MTR

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 %Application Data%\KLMS

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_BANDOK.FM」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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