解析者: kathleenno   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアまたはグレイウェアのパッケージとともにコンポーネントとして、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアのコンポーネントです。 マルウェアは、プロセスに組み込まれ、システムのプロセスに常駐します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、メインとなるコンポーネントが必要になります。

  詳細

ファイルサイズ 180,224 bytes
タイプ OCX
メモリ常駐 はい
発見日 2011年4月21日
ペイロード 情報収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアまたはグレイウェアのパッケージとともにコンポーネントとして、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %System%\{random file name 1}.dat
  • %System%\{random file name 2}.dat
  • %System%\{random file name 3}.dat
  • %System%\{random file name 4}.dat
  • %Current%\{malware file name}.dat

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\{random file name 3}.ocx

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • Global\{random characters}
  • Local\{random characters}

マルウェアは、他のマルウェアのコンポーネントです。

マルウェアは、プロセスに組み込まれ、システムのプロセスに常駐します。

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{random CLSID}\
InprocServer32
(Default} = "{malware path and file name}"

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{random CLSID}\
InprocServer32
(Default) = "%System%\{random file name 3}.ocx"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\
Notify\{malware filename}
DllName = {malware path and filename}

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{random CLSID}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
ShellIconOverlayIdentifiers\{malware file name}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
ShellIconOverlayIdentifiers\{random file name 3}

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • ADDTO
  • DELCOOKIES
  • DELFROM
  • DISKFLOOD
  • DISKUNFLOOD
  • EXPORT
  • IPHLP
  • IPHLPA
  • IPHLPF
  • LISTCOOKIES
  • LSTWND
  • MULTICAST
  • PERFRM
  • RESOLVE
  • RESPAWN
  • RESTART
  • RMOLD
  • RUNDLL
  • SETCOOKIE
  • SETRADIUS
  • SETRANGE
  • SETSP
  • SETSP3
  • SETSTR
  • SETWND
  • SHUTDOWN
  • STATS
  • UNFREEZE
  • UNIFORG
  • UNINSTALL

その他

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、メインとなるコンポーネントが必要になります。

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 8.108.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年4月21日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「BKDR_AFCORE.HC」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

追加されたランダムなCLSIDキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon\Notify
    • {malware filename}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\ShellIconOverlayIdentifiers
    • {malware file name}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\ShellIconOverlayIdentifiers
    • {random file name 3}

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\{random file name 1}.dat
  • %System%\{random file name 2}.dat
  • %System%\{random file name 3}.dat
  • %System%\{random file name 4}.dat

手順 6

「BKDR_AFCORE.HC」として検出されたファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_AFCORE.HC」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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