Backdoor.Win64.COBEACON.ZAMD
Windows

マルウェアタイプ:
バックドア型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
なし
感染報告の有無 :
はい
概要
トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
バックドア活動
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
- https://{BLOCKED}hk9.execute-api.eu-north-1.amazonaws.com/us/js/time/code/jquery-3.3.1.min.js → contains a modified code of the original jquery-3.3.1.min.js
情報漏えい
マルウェアは、以下の情報を収集します。
- Computer Name
- User Name
- Loader Process Name
その他
マルウェアは、以下を実行します。
- It requires to be loaded by svchost.exe to continue with its malicious routine.
- It requires the following file in order to decrypt its payload:
- %System Root%\Users\Default\AppData\Local\Microsoft\Windows\shell\Default.xml → detected as Backdoor.Win64.COBEACON.ZAMD.enc
- If it is loaded by svchost.exe, it will open and read the Default.xml file into its memory, decrypt the file in memory and execute the decrypted code.
(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)
<補足>
バックドア活動
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
- https://{BLOCKED}hk9.execute-api.eu-north-1.amazonaws.com/us/js/time/code/jquery-3.3.1.min.js → 元のコード「jquery-3.3.1.min.js」が改ざんされたコードを含む
情報漏えい
マルウェアは、以下の情報を収集します。
- コンピュータ名
- ユーザ名
- ローダのプロセス名
その他
マルウェアは、以下を実行します。
- マルウェアが自身の不正活動を継続するためには、svchost.exeによって読み込まれる必要があります。
- 自身のペイロードを復号するために以下のファイルが必要です。
- %System Root%\Users\Default\AppData\Local\Microsoft\Windows\shell\Default.xml → 「Backdoor.Win64.COBEACON.ZAMD.enc」として検出される
- svchost.exeによって読み込まれた場合、Default.xmlファイルを開いてメモリ内に読み込みます。そして、メモリ内のファイルを復号した後、復号されたコードを実行します。
対応方法
手順 1
Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
以下のファイルを検索し削除します。
手順 4
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Backdoor.Win64.COBEACON.ZAMD」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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