解析者: Paolo Ronniel Labrador   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 653,824 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2025年4月10日
ペイロード システム情報の収集, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

バックドア活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • https://{BLOCKED}hk9.execute-api.eu-north-1.amazonaws.com/us/js/time/code/jquery-3.3.1.min.js → contains a modified code of the original jquery-3.3.1.min.js

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Computer Name
  • User Name
  • Loader Process Name

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • It requires to be loaded by svchost.exe to continue with its malicious routine.
  • It requires the following file in order to decrypt its payload:
    • %System Root%\Users\Default\AppData\Local\Microsoft\Windows\shell\Default.xml → detected as Backdoor.Win64.COBEACON.ZAMD.enc
  • If it is loaded by svchost.exe, it will open and read the Default.xml file into its memory, decrypt the file in memory and execute the decrypted code.

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

<補足>
バックドア活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • https://{BLOCKED}hk9.execute-api.eu-north-1.amazonaws.com/us/js/time/code/jquery-3.3.1.min.js → 元のコード「jquery-3.3.1.min.js」が改ざんされたコードを含む

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • コンピュータ名
  • ユーザ名
  • ローダのプロセス名

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • マルウェアが自身の不正活動を継続するためには、svchost.exeによって読み込まれる必要があります。
  • 自身のペイロードを復号するために以下のファイルが必要です。
    • %System Root%\Users\Default\AppData\Local\Microsoft\Windows\shell\Default.xml → 「Backdoor.Win64.COBEACON.ZAMD.enc」として検出される
  • svchost.exeによって読み込まれた場合、Default.xmlファイルを開いてメモリ内に読み込みます。そして、メモリ内のファイルを復号した後、復号されたコードを実行します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 20.146.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2025年4月16日
VSAPI OPR パターンバージョン 20.147.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2025年4月17日

手順 1

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 %System Root%\Users\Default\AppData\Local\Microsoft\Windows\shell\Default.xml

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Backdoor.Win64.COBEACON.ZAMD」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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