解析者: Francesca Villasanta   

 別名:

Backdoor:Win64/CobaltStrike.NP!dha (MICROSOFT) ; HEUR:Trojan.Win64.CobaltStrike.gen (KASPERSKY)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

マルウェアは、感染コンピュータ上の特定の情報を収集します。

  詳細

ファイルサイズ 288,256 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集, システムのレジストリの変更

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • %System%\rundll32.exe
  • %System%\cmd.exe /c "powershell -nop -exec bypass -{EncodedCommand}"

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • Created %System%\rundll32.exe process

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • List Drive Information
  • Inject Code to Processes
  • Impersonate User Tokens
  • Enumerate Registries
  • Execute Arbitrary Commands
  • Manage Files:
    • Copy
    • Move
    • List
    • Open
    • Delete
    • Read/Modify file contents
    • Read/Modify file time
  • Manage Directory:
    • Create
    • Delete
  • Manage Processes:
    • Create
    • Terminate
    • Open
    • Elevation
  • Use/purge Kerberos tickets
  • Toggle SMB mode to communicate to a parent beacon via named pipes
  • Connect and disconnect to a named pipe
  • Upload/download files

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.196.27:10048/en_US/all.js

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

ルートキット機能

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

情報漏えい

マルウェアは、感染コンピュータ上の以下の情報を収集します。

  • Computer Name
  • Username
  • Host Name
  • IP Address
  • OS Version and Architecture
  • Current Process ID

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • Creates the following named pipe and connects to it:
    • MSSE-{Random number}-server

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 17.958.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2022年11月25日
VSAPI OPR パターンバージョン 17.959.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2022年11月26日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

    Troj.Win32.TRX.XXPE50FFF062

手順 2

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

「Backdoor.Win64.COBEACON.OSLJEL」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Backdoor.Win64.COBEACON.OSLJEL」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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